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本を読んでいます

今日で地球という宇宙船に乗り込んで太陽の周回がちょうど50年目となります。
2年前にも書きましたが自分のハードウェアのポンコツぶりはひどくなる一方です。
定年したらやりたいことをやるんだとか考えていましたがこの考えはだめですね。

気持ちはあるけど、体力・気力が全然追いつかない… 自分だけなのかもしれませんが40~50歳でこんなになるなんて誰か教えてくれなかったのかよ、と思うばかりです。
いまさらですが自分は前から気になっていた勉強会に参加したりクラブに入ってみたりなどしています。さっさとやっていればよかったと思うばかりです。

若い人は40歳になる前までに好きなこと気になっていることに挑戦する、行ってみたいところへどんどん行っておくことを強く勧めます。こんなご時世ですけど、チャンスを見つけて動いておかないといざおじさん・おばさん世代になったときにこんなはずでは…となるかもしれません。他人の失敗は自分の成功の素とおもってもらえればよいかなと思います。

最近はもうちょっとインプットを増やそうと本をよく読むようにしています。ネットからの情報も昔はよかったんですが今は玉石混淆が酷すぎてあまり見ていても気持ちが良いものではありません。
そこであえてネットに使っていた時間を少し読書の時間に振り向けるようにしています。通勤中にSNSをぼーと読んでいる時間を読書の時間に戻しただけですけど。

自分の好きな分野はもとよりいままで手を出さなかったような本も読むようにしました。
新聞やネットでいろいろな書評を見ていましたが手を伸ばしていませんでした。お気に入りの書評家が紹介した本やいろいろなところで見かけた本から面白そうでかついままで読んでこなかったジャンルの本を読んでいます。

北上次郎さんの書評が好きなので主にそこで紹介された本が多いですかね。北上さんはネットラジオ「北上ラジオ」をやっているので通勤中に聞いては会社帰りに本屋にいく幸せな時間を過ごしています。

最近はこんな本を読んできました。

『線は、僕を描く』 砥上 裕將 (著)


メフィスト賞を受賞した作品で本屋でよく見かけていたけどミステリではないのになぜ、と思っていました。「北上ラジオ」の書評を聞いて読んでみたらすごかった。
主人公の大学生の成長小説とひとくくりに出来ない小説。題材の水墨画小説とも言い切れない。まさに読んでくださいとしか言えない小説でした。

表現が素直で具体的でとっても品格がある。こういう文章を久々に読めたことがうれしくなる小説でした。

 

『真夜中のすべての光』 富良野 馨(著)

こちらも北上ラジオから気になって読んでみました。腰巻きにあるとおりに指定のページまで読み進めたらとっても良い青春小説だなと思いました。しかし、指定のページ以降は物語が一変します。ジャンルさえ変わったんじゃないかと思うほどでした。

でも、この物語の根幹に流れている思いのようなものは全く変わりません。ジェットコースターに乗ったときのように目が回りそうでした。でも、物語にしがみつきたいという気持ちしかありません。読み終わると満足しかなかったです。

 

『7.5グラムの奇跡』 砥上 裕將 (著)

『線は、僕を描く』の作者が次に世に出した小説。こちらは短編形式でさらにたいした事件ももりあがりもないけど前作同様にすっと小説の世界に入れました。

最初は、主人公が情けないように見えました。話しが進み周りとの関わりが描かれる中で心優しい青年であることが分かってきました。人の優しさがじっくり味わえました。

 

『夜の声を聴く』 宇佐美 まこと(著)

こちらは、『10代のための読書地図』で北上次郎さんがおすすめしていた本です。「友だち」というジャンルの中です。……思い返してみたら「北上ラジオ」でも紹介していました。

読み始めは、痛い青春小説かと思っていました。次第にいわゆる「日常の謎」が始まります。あれ、これって実はミステリーではと気がついた頃には、この小説の背景にあるものが見え隠れしてきてあっという間に読み進めるようになってしまいました。
うまい小説というのはこういう本のことをいうんだな、を実感しました。

この物語のために描かなくてはならないことが伏線という形であちらこちらにあります。謎解きのための伏線ではなく、物語になくてはならない伏線とストーリー展開がすごかったですね。

 

『空洞のなかみ』 松重 豊(著)

「SWITCHインタビュー 達人達」で紹介されていたので読んでみました。松重さんの文章は余計な修飾や言い回しを使わずに自分の思ったこと考えたことをそのまま書いていました。なまじ凝った文章になれた自分には逆に新鮮ですいすい自分の中に入ってきました。短編もエッセイも独特の視線で書かれていて面白い。後書きだとこれでこの小説はおしまいらしいけど、ぜひ続編や他のエッセイも読んでみたいです。やみつきになるっていうのはこういうことかな、と思いました。

 

『名探偵ホームズ 赤毛組合 (講談社青い鳥文庫)』 アーサー・コナン・ドイル (著), 青山 浩行 (イラスト), 日暮 まさみち (翻訳)

コロナ禍で痛感したことは、やりたい、行ってみたいと考えていたのにそのうちそのうちと先延ばしにしていたらこの有様です。歳を取って億劫になったのもあるんでしょうけど、ただただ後悔ばかり。そこで今出来ることはなにかと考えて、シャーロック・ホームズ好きだったので「日本シャーロック・ホームズ・クラブ」に入会しました。子どもの頃から気になっていたんですけど、とうとうここまで来てしまいました。

ホームズ物をあれこれ読み出して最近読んだのが講談社青い鳥文庫版。子ども向けだとリライトされていて原作にないシーンもあったりするんですけど、これは違う。そして、面白い。
子ども向けなので難しい言い回しや古い言葉使いはなく現代風に書かれていて読みやすい。また初歩的なことにも注釈が入っているのでひさびさに読む人間にも優しい。

つまり、ホームズ物の面白さがすぐに味わえる良書となっています。今年はこのシリーズを制覇しようかなと思っています。

 

『月とライカと吸血姫』 牧野 圭祐(著)

最近アニメ化されたライトノベルズです。原作は発売当初より購入していたんですがたいして読んでいなかったんですよね。
物語は旧ソ連とアメリカの宇宙開発初期の時代を下敷きにした架空の有人宇宙飛行・月面着陸競争が描かれています。
最初に旧ソ連をモデルにした国に住む主人公たちの話しです。自分はもともと西側の宇宙開発から入った人間なのでどうも東側の宇宙開発はうといんですよね。

でも、原作がアニメ化されるし設定考証は松浦晋也さんとくれば見ないわけには行きません。あわてて原作を1巻から読み直して年末年始を使って全巻読み終わりました。

宇宙開発ファンとしては、東西の宇宙開発ネタがあちらこちらにあり元ネタに気がつく度にニヤニヤしてました。また吸血鬼という属性が当時の旧ソ連とアメリカで起きていた世の中の問題をうまい具合に料理していて設定の妙にも楽しめました。

最終巻のラストシーンは最初に読んだ時は意外でした。ここで物語を終えるのか~と思いましたけどその時には頭の中であれこれ浮かんできていました。それはこの物語の未来のこと。主人公たちがどうなるかがありますが、それと同時のこの物語の未来の宇宙開発はどうなっているかすごい気になりました。

物語は終わってしまいましたけど、その後の物語がずっと続くラストシーンだったんだと気がつかされました。
読まずにほっとかないで良かった小説でした。

 

1年に1回、いつものやつでした。

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