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ヱヴァQ見てきました

今年の4月後半からずっといそがしく、あちらこちらになんとか行けるけどブログを更新する余裕がありませんでした。
やっと少しは落ち着いてきたのでぼちぼち更新していきます。

まずはリハビリがてらに見てきた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の感想でも。
一応ネタバレ含んでいますのでここから先を読まれる方は注意して下さい。

公開前日に放映された金曜ロードショー「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版+ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 冒頭6分38秒 TV版」でこれなら大丈夫と都合のついた日曜日に見に行ってきました。
その間もちろんネット封鎖。これほどネタバレに気を遣った映画ははじめて。
それで冒頭部分を気持ちよく見た後で、なにが起こっているのか追いつくのに必死な時間が過ぎて気がつけば映画は終わりました。


鑑賞直後の感想は、「またか!」と「もったいない……」の二言でした。


「またか!」は、ちまたでは「実にエヴァらしい、これぞエヴァだ」とでも読み替えるんでしょうね。広げられる風呂敷を広げて、その風呂敷はどこ行った状態で別の話になっている。

映画自体も、筋や設定は劇場で販売しているパンフレットを見ないと分からないっていうのはどうなんでしょう? つまり、鑑賞している人間に否定だけを投げかけている面しか見えませんでした。
置いてけぼりを喰う、それが次作である意味救われるのなら良いんでしょうけど、このストーリーを見ている限りはまったく分かりませんでした。


「もったいない……」は、シンジ・アスカ・レイをはじめとする個性的なキャラクター、序・破で改めて示された魅力的なプロットなどいくらでもストーリーは作れたのに、……結局これかよ!です。
それはテレビで見た、旧劇場版でも見た。なんでまた新劇場版で見ないとならないのか? 
これがもったいない以外のなにものでもないはず。

最近は、映画のできが良かったら、続編を作るけどとっちらかっちゃって話しがまとまらず結局まあそんな結末だったの?みたいな映画があります。マトリックス(マトリックス→マトリックス リローデッド・マトリックス レボリューションズ)とかターミネーター(正確にはターミネーター2→ターミネータ3・ターミネーター4)とか。エヴァも破の後でこのパターンを踏んでしまったのでしょうか?


鑑賞後に、感想やネタバレ含む考察など読みました。
それでひとつ気がついたのが、この映画はプロットばかり語られて肝心のストーリーにふれられている感想が少ないこと。映画としてかわいそうですね。まあ、あのストーリーでどう語れと言われれば困りますが。

サードインパクトから14年後というストーリーは、セカンドインパクトから14年後から物語が始まったという韻を踏んでいるんでしょうけど、その韻が生きてるんだか死んでるんだかのストーリーは今でも分かりません。Qは、すべてを切り捨てた、で終わった話にしか見えませんでした。続きが読めないのではなくて、またストーリーとして行き詰まってしまった。

たぶん、前作よりキャラ設定が変わったアスカと今回も未知数のマリがいなければこの先物語が進まないような気がします。


否定的なことばかりではなんなので食いついた箇所など。

「Q 冒頭6分38秒 TV版」から映画の後半までちょっとしたこと勘違いしてました。
マリはアスカのことをことある毎に「お姫さま」と呼んでいました。これがですね「お姉さま」に聞こえたんですよ。Q冒頭版では完全にそう思っていました。

なので「やったー、アスカとマリは異父姉妹説だったんだ。 これでマリがエヴァンゲリオンに乗れて、かつ2号機を動かせた説明がつく」とか喜んでいました。まあ、映画の後半で単なる「お姫さま」だったことに気がついて膝から崩れ落ちた気分でした(笑) アスカとマリが姉妹という設定はずいぶん前に同人誌かなんかで見ました。これはこれで良い設定だと思うんですけど。


ラストのシーン、アスカがシンジを引っ張って赤い砂漠(?)を行くシーンは、柄谷行人『探求Ⅱ』の砂漠(と言っても最初にその文章を読んだのは法月綸太郎『ふたたび赤い悪夢』での引用ですが)を思い出しました。

非常にざっくりですけどこんなことが書かれています。「砂漠とは外部へと人を導く運動なのだ。ここで砂漠とは内と外の区別のないような交通の網目の空=間を意味している」
 
セカンドインパクト後の世界や空間、それを生業としていた自分たちを捨てて改めて「自分たちで考えて」砂漠に出て行った(と見える)ラストシーン、そこに一瞬だけど「Q」の中に新劇場版としての希望を見たような気がします。


それから、冒頭のシーン!
TV版で見た時、聞いたことあるような台詞、見たことあるような構図の数々……。あれだけ気合いの入った宇宙機のシーンを見たのは初めて。

鑑賞後、月ロケット「サターン5」の第1段ロケットであれは出来るのか?とか、ネルフは(これは「ヴィレ」でしたけど)ユーロと手を切ってアメリカと組んだのか(サターン5はアメリカのロケット)とか、大気圏再突入シーンは、小惑星探査機「はやぶさ」だよね(エンドロール見てびっくりしましたけど、そういうことなら納得)とかとか。
それがエヴァの世界で描かれていることはそれはそれで満足でした。

このシーン、考察されていてこちらのページから読めます。あのシーンにどれだけ考証がされているか分かります。
首都大学東京システムデザイン学部航空宇宙システム工学コース・宇宙システム研究室 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q_冒頭6分38秒_宇宙考証の解説

個人的には、初号機が遠地点に達した時に、アスカたちが弾道軌道の頂点でランデブーしてかっさらっていったとみてました(笑)

この冒頭とラストの赤い砂漠を歩いてくシーンが見られた点では新劇場版として満足でした。


まあ、次回作も見に行くんでしょうけど、「Q」直前のような盛り上がりは期待できないなと思っています。
ただ心のどこかでこの予想が裏切られる(良い方向か悪い方向かは別として)ことを期待しているのも事実。その辺りが新劇場版エヴァの魅力なんでしょうね。

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