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JAXA相模原キャンパス特別公開2012

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今年もJAXA宇宙科学研究所・相模原キャンパスで行われた「JAXA相模原キャンパス特別公開2012」へ行ってきました。

JAXA相模原キャンパス特別公開2012
相模原キャンパス特別公開2012、終了

いろいろな施設を見に行っていますけどやっぱりこの特別公開が一番面白いです。今年もなにかあるかと行ってみればいろいろありました。
いつものように写真で紹介!

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2日間行われる特別公開。今年は両日狙っていたのですが仕事が忙しくて28日しか行けませんでした。
いつものようにJR淵野辺駅から徒歩で相模原キャンパスへ。なんだか去年よりも歩いて行く人バスで行く人の数が多いように見えました。(実際に「初日が6146名、2日目が7699名、合計で13845名」で、去年よりも多くの方が訪れたようです)


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正門をくぐって受け付けテントへ。この時点で午前9時50分過ぎ。今年も盛り上がっているなと入場。


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まずは、中庭の郵便局臨時出張所へ。1日目から<オリジナル フレーム切手セット『銀河連邦25周年記念』の販売開始(PDF)>の情報が流れていて、これはすぐ売り切れると購入に走りました。無事に購入することが出来ました。


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第1会場「はやぶさ・はやぶさ2」

1日目のTwitter情報でびっくりしたのがこれ。2014年打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」の実物大モデル!
ここには「はやさぶ」の熱構造モデルが展示されています。特別公開のために“改造”された一夜限りの「はやぶさ2」です。これだから特別公開はやめられない!


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「はやぶさ2」実物大モデルの下は、「はやぶさ2」10分の1模型がありました。


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「はやぶさ2」の実物大と見比べるとそれなりに似せていることに気がつきます。カプセル面から見える中利得アンテナがありません。


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本体下部には、小惑星内部の物質を採取するための「衝突装置」があります。ターゲットマーカーもそれらしく。


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「はやぶさ2」アンテナは、「はやぶさ」のパラボラアンテナ1基が平面アンテナ2基になっています。下から見上げるとけっこう飛び出ています。


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衝突装置の「ライナ(衝突体)」
これが爆薬で飛ばされて小惑星に衝突します。


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第1会場2階

いつもの天文衛星関係が使用していますが今年はイカロス・あかつきがメインでした。


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イカロス「薄膜太陽電池」

本当に薄いぺらぺらのシートみたいでした。


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ソーラーセイルゲーム

地球をスタートして火星を目指すゲームです。面白そうだったけど大人気だったので出来ず……。


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「あかつき」ペーパークラフト

今年はいつも配られているバージョン以外にものすごい精密なペーパークラフトが配布されていました。
作るのに1週間かかるそうです。
こちらから入手出来ます。<「あかつき」精密ペーパークラフトに挑戦しよう!


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金星探査機「あかつき」搭載カメラ

「あかつき」搭載されている5台のカメラを発泡スチロールを加工して実物大で展示されていました。こちらは近赤外1μmカメラ(IR1)
もちろん、手にとってOKの大盤振る舞い。説明のお姉さんが熱心に話しをしてくれて良かった。


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「あかつき」のコーナーを見て回って気になったのがこれ。

金星探査機「あかつき」は、2010年12月に金星投入に失敗して現在のところ、2015年の極軌道、2016年に赤道周りの軌道投入の2パターンがあります。
当初の投入軌道は望めませんがより観測に適している軌道は2016年。でも「2015年」の文字がちらほら。
そこで、2015年に金星軌道に投入するのか質問したところ、嬉しい内容が聞けました。

あくまでもこれから1~2年の検討などが必要、と断りがあった上で2015年に赤道周りの軌道投入可能な解がありそうだと教えていただきました。
あのときは2パターンだけだったけどそのあとの検討やら計算やらで金星投入軌道にも何パターン増え、2015年にもより観測に適した赤道周りに入れる可能性があるそうです。

もし、このような軌道が選択できるなら「あかつき」に負担が増えることなく金星観測が出来るならよいですね。ますますこれからの「あかつき」情報も目が離せません。


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第1会場2階「宇宙帆船イカロス」

あの「イカロス君のうた」が2012年秋発売。<イカロス君のうた特設サイト
収益は東日本大震災の復興支援のために寄付されるそうです。


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イカロスのミッション部

さまざまな試験に使用されたプロトタイプモデル。DCAM1ちゃんとDCAM2くんもおりました。


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第1会場「衛星運用」

今年は廊下で衛星運用について紹介していました。時間帯が合えば実際の運用風景が見られたそうです。


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第2会場「電波天文学の世界」

次期X線天文衛星「ASTRO-H」の模型がどどんとありました。


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第2会場「赤外線天文学」

赤外線天文衛星「あかり」の主鏡が展示されていました。これは宇宙に行くはずだった「本物」だそうです。


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ここで質問するとあかりちゃんの薄い本が頂けるということで質問してみました。

「観測装置を冷やすための液体ヘリウムの寿命をぴたりと予想したならば、もう少し寿命を延ばすことなど出来たのか?」
お答えは、「観測機器からの熱よりも外部からの熱の影響が遙かに大きいので観測機器を調整するなどしても数日しか液体ヘリウムの寿命を延ばせない」だそうです。それでちゃんと薄い本は頂けました。
ちなみに「あんなにぴったり寿命があたるなんて」みたいな発言をされていて、このチームはおちゃめだなと思いました(笑)


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第5会場「イプシロンロケット」

ここぐらいはしっかり話しを聞きたいと、時間になるたびこちらに足を運んでいました。
午前11時からはイプシロンロケットプロジェクトチームの小野さんから地上設備のミニ講演がありました。
早ければ今年の12月からMロケットの射場を改修が始まるそうです。
第1段ロケットを内之浦の港から射場へ運ぶコースも二つ考えていて検討しているそうです。「ラーメン屋コース」とか名付けられていました(笑)


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相模原市立博物館

こちらでも講演会など行われていました。「宇宙学校スペシャル」は満員で入れず。


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相模原市立博物館「触ってみよう!大気球」

例年なら第5会場で紹介している「大気球」は相模原市立博物館の地下1階でした。
いつもだと見上げているのを目線の高さで見られるのは良いです。


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相模原市立博物館「宇宙科学の先駆者たち~糸川英夫と小田稔~」

博物館では、7月14日~9月2日までJAXA連携企画展「宇宙科学の先駆者たち~糸川英夫と小田稔~」を開催しています。
ちょっと覗いてみたのですが展示のすごいこと。油断すると数時間は見て回れる内容です。ちょっとだけ見て泣く泣く特別公開に戻りました。


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生協売店「小道具・模型の展示」

お昼過ぎに生協を覗いたら20世紀FOXの映画「はやぶさ/HAYABUSA」で使用された観測カメラ「アミカ」などが展示されていました。


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第3会場「電気推進」

イオンエンジンμ20のデモが見られました。いつも公開している部屋でなかったので聞いてみたら、「はやぶさ2」に向けてメーカーの方たちが使用中とのこと。そういうところもちょっと見てみたかった。


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深宇宙探査技術実験ミッション「DESTINY」の紹介

この会場人が多すぎて写真がまともに撮れず残念。模型で見たのは初めてかな、太陽電池パネルの大きさがミッションの内容を表しています。


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イオンエンジンの「中和器」

解説は人が多すぎてよく聞こえなかった……。パネルには「はやぶさ2に向けて中和器の耐久性向上に取り組んでいます」とありました。


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第4会場「人工衛星の熱制御技術」

大型恒温槽のなかにはなにやら試験治具みたいのが入っていました。


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第3会場「人工オーロラ」

係の人がなにやら持っていたので声かけて撮影させてもらいました。


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人工オーロラ待ちの列。

これでおそよ60分待ちくらいです。


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なんとか撮影してみた「人工オーロラ」

肉眼だと淡い濃淡が見えてきれいです。


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人工オーロラの奥ではなにやら歯切れの良い口上が聞こえてました(笑)
鉄粉と磁石を使って磁場について実演していました。来年も要チェックの内容でした。


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第3会場「先進プラズマロケット」

磁気プラズマセイルの実験デモをやっていました。赤いプラズマが発生して板が動く(推力発生)のが見られました。


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中庭「エフエムさがみ」

今年はエフエムさがみが公開生放送を行っていました。


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中庭「銀河連邦建国20周年記念局」

中庭で一番びっくりしたのがこれ。アマチュア無線の特別局「8J1GINGA」が運用していました。QSLカード頂いちゃいました。


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中庭「銀河連邦物産展」

今年は「はやぶさ焼きそば」など頂きました。


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JAXAクラブ宇宙実験室「エッグドロップコンテスト」

相変わらず盛況のようです。時間に追われて少ししか見られませんでした。


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第4会場「電波無響室」

今年は「はやぶさ2」の電気試験モデル(ハーフサイズ)が展示されていました。
よく見るとKaバントアンテナとXバンドアンテナの間に低利得アンテナが見えます。


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今年の特別公開でよく見かけたもの

猛暑の中、扇風機はありがたかったです。宇宙研の公開は子供が多いので羽がない扇風機投入は正解ですね。


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第5会場「火星飛行機」

ラジコンでプロペラがまわったり舵が動いたりしていました。


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飛び出せイプシロン!

イプシロンロケットプロジェクトマネージャーの森田先生によるミニ講演。
ちゃくちゃくと打ち上げに向かって進んでいながら、もうその先を見ている楽しい講演でした。
しかし、このスライドに驚くべき秘密が隠されているなんて……(笑)


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「小型インフレータブルカプセルの飛行実験」

イプシロンロケットブースにはこんなものが。確かに椎茸だ。
特別公開時は豪雨の影響で打ち上げが延びていましたが、8月7日に無事打ち上げ成功。
2012年度第1次観測ロケット実験の実施について


今年もやりました。グッズいろいろ(こっそり撮影シリーズ)
毎年きょろきょろするのが楽しいです。

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金星探査機「あかつき」
秘書さんが作られた物だそうです。


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小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」


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赤外線天文衛星「あかり」


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次世代赤外線天文衛星「SPiCA」


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太陽発電衛星「SPS」


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相模原市中央区
なんか区長さんも特別公開にお見えになっていたみたいです。


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再使用ロケット「RVT」


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管制室を見上げたらいました。
「チョコつきくん」と「千のあかつき」(写真が見にくいですけど)

毎年行っていますけどやっぱり面白い。改めてそれを感じた今年の特別公開でした。
やっぱり何が何でも全日行かないとだめな。盛りだくさんすぎて回りきれない。
それでも回りきれないなら回れないなりに楽しめるんだからすごいと思います。

来年も楽しみなJAXA相模原キャンパス特別公開でした。

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