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3本の「はやぶさ」映画

2011年10月から2012年3月にかけて小惑星探査機「はやぶさ」を題材にした映画が3本制作されました。
公開順に以下の3本です。

「はやぶさ/HAYABUSA」(20世紀フォックス)
映画「はやぶさ/HAYABUSA」公式サイト

「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映株式会社)
映画『はやぶさ 遥かなる帰還』公式サイト

「おかえり、はやぶさ」(松竹株式会社)
『おかえり、はやぶさ』映画オフィシャルサイト

宇宙開発ファンとしては3本も映画化されて単純にうれしい。もちろん見てきました。ブログにはそれぞれの映画についての感想など記事にしました。一応、他社の映画と比較しないで書いてみましたがやっぱりある程度比較しないと3本の特徴などが分かりにくいと思ったのでざっくりまとめてみることにしました。

どうすればうまく表現出来るかと考えて、素材(「はやぶさ」プロジェクトやそのミッション)の料理方法を例え話に特徴を挙げてみました。


20世紀フォックス版:
素材をそのまま活かすべく幾重にも味わえるように手間暇かけた映画。
架空の人物を主人公にしプロジェクトに関わるメンバーをまんべんなく描いているので全方位的に楽しめる。

東映版:
人間ドラマという手法で調理して、素材の特徴を大胆かつ丁寧に煮込んだ映画。
「プロジェクトマネージャー」というリーダーを中心に据えたことで、誰でも思い悩む共感する点を「はやぶさ」のミッションにつないで映画で表現する点は好印象。

松竹版:
斬新な創作料理。でも味わう度に素材のうま味や素材由来のおいしさを気がつかせてくれる映画。
若手の技術者を主役にして、その人間関係と日本の宇宙開発の歴史(主に「のぞみ」と「イカロス」)をブレンドしたことで「はやぶさ」プロジェクトの面白みなどが浮かび上がってくる点は秀逸。


本当にざっくり特徴を私なりに上げてみました。小惑星探査機「はやぶさ」の映画といってもいろいろ出来るんですね。
ミッション期間7年にも及ぶ内容なので各社ともどこに的を絞るかで味や色が出ていると思います。その反面に映像化して欲しかったエピソード、もうちょっと史実に寄り添っていただきたい内容があったのも事実です。ここら辺は2時間ちょっとの時間しかない映画の限界と見せ所なんでしょうね。

また、単に話題になった出来事を映画化しただけではなく、こちらの方面にはでっかい鉱脈が埋まっていたことに少しでも気がついてもらえると嬉しいです。まだまだ映画化できそうなロケット、人工衛星・探査機のネタはありますし。


映画化に伴ってノベライズも発売されています。
映画の中で分かりにくかったり、説明に時間が足りなかった部分もちゃんと書かれています。映画を見た後に読むと2度おいしくいただけます。(……「おかえり、はやぶさ」は読んでいる最中ですけど)


映画やDVDを見られてさらにいろいろ知りたい方には、こちらの本がおすすめです。

「はやぶさ」の元プロジェクトマネージャー川口淳一郎先生の著書。
「描かれざる想いと真実」とありますが、本の1章を「はやぶさ」のプロジェクトを振り返りながら映画で描かれた事柄などについていろいろ書かれています。
映画ならではの演出は実際どうだったか、あのセリフの本当の意味は、などあって映画を見た方なら面白く読めます。(個人的には、この本は「はやぶさ」映画化に対する川口先生なりのお礼や恩返しでもあるように思えます)


映画もまだ上映されていますし、これからDVD化もあるでしょう。
参考になったかどうかは分かりませんがよろしければ「はやぶさ」映画をどうぞ。

……ちなみに、はやぶさの映像化といえば「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」があります。
えーまあー、ここでは劇場公開を目的とした映画ということであえてふれませんでした。

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