« 海を渡る | トップページ | 映画『はやぶさ 遥かなる帰還』公開記念展示会 »

千葉県立現代産業科学館ではやぶさ帰還カプセル見てきました

2012010801

1月8日に千葉県市川市は千葉県立現代産業科学館で行われた企画展「帰ってきた探査機『はやぶさ』 ~ちばから宇宙へ~」に行ってきました。

企画展自体は、昨年12月20から始まっています。これに合わせて小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセル展示が1月6日~10日まで開催されていました。
久々に行ける距離での帰還カプセル展示。千葉県立現代産業科学館自体なかなか良いところだったのでどんな展示になっているか楽しみで行ってみました。

2012010802
JR総武線「本八幡駅」から歩いてみました。線路沿いに歩くこと約15分。結構歩いている人多かったです。大半の人は千葉県立現代産業科学館のとなりにあるニッケコルトンプラザに向かっていました。

2012010803
昼前に行けば人も空いているからと踏んでいったら列が出来ています。大体20分ほど待ちました。その後も列が途絶えることはなかったです。

2012010804
並んでいる横にあった東映「はやぶさ 遙かなる帰還」の広告。予告ムービーも流されていました。こりゃ宣伝効果が高い。

2012010805
こちらが会場入り口。展示室は撮影禁止。これはどこでも一緒ですね。

いままで見た帰還カプセル展示は、単に帰還カプセルが展示されているだけでした。千葉県立現代産業科学館では、はやぶさミッションの紹介パネル展示に、はやぶさやM-Vロケットの模型、帰還カプセルパラシュートの実験に使われたものやイオンエンジン等々「はやぶさ」にまつわるものを見た後でカプセル展示となっていました。
これは良かったですね。目玉の帰還カプセルがいったいどういう意味を持っているかなにを成し遂げたが分かりやすくなっています。

冬休み中と言うこともあってパネル展示の内容をメモやノートに書いている子供の姿も見受けられました。もう次の世代が育ちはじめていてもおかしくないんですよね。

帰還カプセルは、7年間宇宙を旅してきた実物。ただし、前面ヒートシールドはレプリカ(最初の頃は実物でしたが研究のため確か丸の内オアゾでの公開後レプリカになっています) と、思って帰還カプセルを見ていたらインスツルメントモジュールの上部アブレーター部分がレプリカになっていました。
ここには「はやぶさ」と帰還カプセルをつながっていたアンビリカルケーブルが残っていて「臍の緒」に見えていたところです。大気圏再突入に高温にさらされた場所なので研究に回されたのでしょうか?

帰還カプセルを見た後の場所には、「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子についてパネルで紹介されています。最後には「はやぶさ2」について展示がありました。この展示が終わったプロジェクトのものでなくて、これから続くプロジェクトの第一歩であることを感じさせます。良いです、この流れ。

2012010806
カプセル展示の展示室横には、「ちばから宇宙へ」とご当地千葉県と宇宙のつながりを紹介してました。
写真は、今回の展示に協力して関係機関の地図。

2012010807
平和産業株式会社の「液体燃料インデューサ」
H-IIA、H-IIBロケットに使用されているもの。展示品はサンプル品でした。

2012010808
サッポロビール株式会社の「スペースバーレイ」
これは有名ですね。5ヶ月間宇宙を旅した大麦から作られたビール。ホップは2週間宇宙に滞在したそうです。

2012010809
宇宙食もいろいろありました。
左からハウス食品株式会社の「レトルトビーフカレー」、理研ビタミン株式会社の「わかめスープ、お吸い物」、山崎製パン株式会社の「羊羹(小倉)、羊羹(栗)」 写真だとなんだか分かりませんけど(笑)

2012010810
「創造の広場」に展示された小惑星探査機「はやぶさ」実物大模型(製作:武豊はやぶさ実行委員会
こんな感じで小惑星「イトカワ」第1回タッチダウン時のように傾けて展示されてありました。これが見やすかった。ほぼ目の前に見ることが出来ます。それにしても良くできていました。

2012010811
イオンエンジン側。ちゃんと3基起動してました。

2012010812
太陽電池パドルもこの通り。あとで知ったんですが太陽電池一枚一枚貼り付けてあるそうです。

2012010813
ターゲットマーカーなど配置されている面は床に鏡が置いてあって見られるようになっていました。
ちなみにこのターゲットマーカーちゃんと“光る”そうです。フラッシュ焚いて写真撮っている人多かったです。

2012010814
なんとこの「はやぶさ」、元プロジェクトマネージャーの川口淳一郎先生のサイン入り!

2012010815
2階からも見ることが出来たので見学。「イトカワ」にタッチダウンした時ってこんな感じだったんでしょうね。
見学者が取り囲んでみているのもよく分かります。

実物大模型の周りにはボランティアの解説員の方がいて、「はやぶさ」について模型を交えながら解説をされていました。タブレット端末やぬいぐるみなども使われている解説員もおられます。

その解説員の方とお話しさせていただく機会がありました。日を追うにつれて来場者が増えている、今日(8日)は吉川先生の講演会があるので質問の質が違う(笑)、知識よりもマンパワー(どこかの小惑星探査機の運用みたい。どこでも一緒なんですかね~)などなど。その奮闘振りには頭が下がるばかりです。

ちなみに会社の後輩も土曜日に見に行ったそうで、はやぶさの模型のところで解説員の人に「金ぴかの薄いもの(MLI・サーマルブランケットかな?アルミ蒸着ポリイミド(1枚))を触らせて貰った」とか。
また、同施設のプラネタリムで上映されていた「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」も見て、「はやぶさのやったことがやっと理解出来た。いろんなことあったんですね」と言っていました。帰還カプセル、実物大模型、「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」の三点セットは偉大です。

2012010816
実物大模型横にある特設コーナーでは、はやぶさミッションの解説が行われていました。

2012010817
実物大模型奥の図書室では「ビデオ映像コーナー」が設置されていました。
ご当地千葉県出身の元宇宙飛行士、山崎直子さんのインタビューや「よく分かる人工衛星・探査機」が流されていました。

2012010818
サイエンスドームギャラリーの「ちばから宇宙へ」
ちょっと分かりにくいところだったの人が少なくもったいなかったですね。
でも、展示物はなかなかでした。

2012010819
日向大豆
左が宇宙に行かなかった大豆、右が宇宙に9ヶ月間行っていた大豆。その差を調べたそうです。

知らなかったので帰ってから調べてみました。
宇宙教育プロジェクトのひとつ宇宙大豆プロジェクト
「全国各地の地大豆を宇宙に打ち上げ、食育や教育活動に活用していく」とあります。千葉県では千葉県立清水高校が参加しています。

2012010820
千葉大学環境リモートセンシング研究センター「人工衛星ガイアI」
地球周りの電離層の変化を調べる衛星。2013年頃打ち上げ予定だそうです。

2012010821
千葉県勝浦市にあるJAXA勝浦宇宙通信所のパネルもありました。

2012010822
ペンシルロケット勢揃い。実物です。

2012010823
ペンシルロケットと千葉県のつながりは、日本のロケットの父糸川英夫先生が当時千葉県にあった東京大学生産技術研究所で発射実験を行っています。その場所は現代の千葉大学あたりです。

写真は当時の航空写真です。真ん中右に白くあるところがペンシルロケットの実験を行った50メートル水槽レンジを示しています。これは貴重な写真。

2012010824
その水槽レンジで実験中の写真。
これもはじめて見た。下の写真には糸川先生が写っています。

2012010825
山崎直子さんのサイン
日付(2011年7月12日)からすると千葉県県民栄誉賞をいただいた(2011年7月6日)後に書かれたみたいです。

2012010826
こちらがその授与の様子。

2012010827
はやぶさグッズのコーナー。
本来ここはミュージアムショップと休憩コーナーがある場所です。どちらも休んでスペースを確保してJAXAのグッズを販売してました。確かにこれくらいの広さとグッズがあるとお土産を買う甲斐があります。


2011年10月東京上野の国立科学博物館で行われた特別展「空と宇宙展-飛べ!100年の夢」での展示以来の帰還カプセル見学でした。ずいぶんあちらこちらを回っているので展示の仕方もグレードアップしているんでしょうね。その一端をここで見ることが出来ました。企画展示もよくこれだけそろえたという見応えのある内容でした。
また次の機会ここで展示があったら足を運ぼうと思います。

------------
追記
後輩がさわらせてもらった「金ぴかの薄いの」について、お話しさせていただいた解説員の方から情報を頂き修正しました。どうもありがとうございました。

|

« 海を渡る | トップページ | 映画『はやぶさ 遥かなる帰還』公開記念展示会 »

「宇宙開発」カテゴリの記事

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49026/53787814

この記事へのトラックバック一覧です: 千葉県立現代産業科学館ではやぶさ帰還カプセル見てきました:

« 海を渡る | トップページ | 映画『はやぶさ 遥かなる帰還』公開記念展示会 »