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スペースシャトル時代

2011年の宇宙開発関係最大のニュースといえば「スペースシャトルの退役」でしょう。

最後の飛行、スペースシャトルアトランティス号が7月21日に13日間の飛行を終えて地球へ帰還。135回目の打ち上げと133回目の帰還を持ってスペースシャトルは引退となりました。
1981年から2011年の30年間運用された史上初の再利用可能な宇宙船でした。

30年間のスペースシャトルミッションをすべて追っかけていたわけではないですが、それでも一つの時代を一緒に過ごすことが出来たことに感謝です。

今まで見てきた宇宙船の中ではもっとも宇宙船らしく、宇宙時代の幕開けを感じさせたものでした。いつかは宇宙飛行士は無理でも観光客や搭乗員として乗れることが出来ると思っていました。

蓋を開けてみれば、計画当初よりも予算がかかり、そのシステムの複雑さ故打ち上げ回数を増やすことが出来ず、色々計画されていたミッションはあまり実行されませんでした。最後には国際宇宙ステーションの建設というミッションが残るばかりでした。
それでも多くの人間を宇宙へ運び、宇宙実験や人工衛星放出・回収・修理とそれまでの時代にはなかった宇宙時代を見せてくれました。


個人的に印象に残ったミッションを選んでみました。

STS-1(1981年4月12日打ち上げ) スペースシャトル初飛行。
NHKで特集番組があり、その放送最後に打ち上がるはずがコンピュータの同期が取れずに2日延期。奇しくも人類初の宇宙飛行とペンシルロケット水平発射実験の日、4月12日の打ち上げとなりました。
小学生で家族に泣きついてチャンネル権を譲ってもらい打ち上げの瞬間をかじりついて見てました。記憶にはっきりに残っているリアルタイムで見た宇宙船の打ち上げに興奮したものです。今まで書籍の中や歴史の中の出来事でしたから。

STS-61(1993年12月2日打ち上げ) ハッブル宇宙望遠鏡の初のサービスミッション。
これもシャトルならではのミッション。ハッブル宇宙望遠鏡自体もシャトルで打ち上げられましたが、軌道投入後に鏡に歪みがあることが分かり当初の性能が出ないことが判明。この修理のために急遽組まれたミッションです。見事ハッブル宇宙望遠鏡の修理を行い大役を果たしました。

STS-71(1995年6月27日打ち上げ) ロシアの宇宙ステーション「ミール」とのドッキング。
建設が始まる国際宇宙ステーション計画に先駆けてロシアとの共同ミッション。国際宇宙ステーションの計画が具体化していきロシアの参加が決まったらあれよあれよという間にこんなミッションが組まれました。STS-63でミールとのランデブーを成功させこのミッションでドッキングしました。冷戦が終わったとはいえ、アメリカの宇宙船とロシアの宇宙ステーションがドッキングするんですからびっくりしたものです。

STS-72(1996年1月11日打ち上げ) 日本の宇宙実験・観測フリーフライヤ(SFU)の回収ミッション。
これもスペースシャトル時代らしいミッションでした。日本のH-IIロケットでSFUを打ち上げ。SFUは軌道上で数々の実験を行い、STS-72で回収。地上に帰還しました。
日本の若田宇宙飛行士の初飛行でもあってどきどきで見ていました。

STS-114(2005年7月26日打ち上げ) コロンビア号の事故後、復帰第1回目ミッション。
チャレンジャー事故の時は初めての事故だったのでシャトル運行再開はそう遠くないものだと思っていましたし、実際3年後にはディスカバリー号の打ち上げを行っています。コロンビア号事故の時には場合によってはシャトル計画自体が中止になってもおかしくないと思っていました。2年以上の運行停止となりましたが再び復帰第1回目の打ち上げをディスカバリー号が担いシャトル運行が再開しました。
また、この復帰第1回目の打ち上げ搭乗員に日本人宇宙飛行士の野口宇宙飛行士が選ばれています。今までの真面目一辺倒の飛行士たちと比べて親しみやすい野口宇宙飛行士の活躍を見ていると日本もこういう時代になったんだなとうれしくなりました。

書いていたら切りがないのでこの辺りで。
書籍やDVDでもスペースシャトルを楽しむことが出来ます。よかったらお手にとってみてください。


今年最後のブログ更新となりました。
東日本大震災を初め、今年は個人的にもいろいろなことがありました。
こうやってブログを更新できることのありがたみをかみしめています。

「これからは潔くよくではなく、みっともなくもて生き抜いて」(うろ覚えですけど)という話しを聞きました。
生き続けることで何かを成し遂げられなくても、いろいろ見聞きして思いを巡らせて何かを残せるように来年もいつも通りに更新していきたいと思います。

それでは良い年末年始をお迎えください。

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