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映画「はやぶさ/HAYABUSA」見てきました

10月1日に20世紀フォックスの映画「はやぶさ/HAYABUSA」を見てきました。

映画『はやぶさ/HAYABUSA』公式サイト

小惑星探査機「はやぶさ」を題材にした映画が3本製作されています。
その第1弾が20世紀フォックスの映画「はやぶさ/HAYABUSA」です。
映画化を発表された時に「完全コピーをめざした」とありました。ただのドキュメンタリーのコピー版を作られてもな~とか思っていました。

10月1日の封切り近くになってくると評判がとてもよいとあちらこちらから聞こえてきます。決定打はSF作家笹本祐一さんの「みんな、大丈夫だ」でした。

もともと見る予定でしたけど、初日にはやぶさ関係者のサインが入ったクリアファイルがもらえるともあって、1日の初回を狙って見てきました。
封切り早々なのでネタバレはしない方向で感想をいくつか。

とってもよい映画です。20世紀フォックス版の映画「はやぶさ」。
正直ここまで丁寧かつ作り込まれているとは思っていませんでした。映画スタッフの「はやぶさ」への取り組みがひしひしと伝わってくるようでした。
2~30年後あたりに、この映画「はやぶさ」の映像が当時の記録映像として間違われても不思議ではないくらい忠実に作られているシーンばかりです。(ちょっと言い過ぎか(笑))

マスメディアに登場する「はやぶさ」は、奇跡や感動という脚色で描かれることが多いです。帰還から1年以上経って正直それはもうお腹いっぱい、それしかないのか「はやぶさ」は、でした。

映画「はやぶさ」ではそういう演出が少なかったです。事実に基づきながらも2時間20分という短い時間に収めるべく演出されているだけで好感が持てました。
脚色し過ぎなかった分「はやぶさ」とそのプロジェクトチームがたどった道のりをまっすぐに浮かび上がらせることに成功したんでしょうね。

それ以外にも、例えばエンドロールの演出。はじめはそう来たかと見ていましたけど、最後に同じ扱いで“あれ”が出てきました。いくらでも演出の仕方があったのにあえてそう見せた時には、静かな感動を覚えました。つくづく「はやぶさ」は愛されてこの映画になったんだと。
これから映画「はやぶさ」を見られる方は、エンドロールを最後まで見たら意味が分かると思います。

それから主人公を架空の人物にした点もよかったです。
「完全コピー」とうたっている中、登場人物で唯一実在しない人間がいるのには引っかかっていました。まあ作品中に「はやぶさ」を知らない人間がいることでその人を通して「はやぶさ」を知らない観客にも映画への取っかかりを作るというのはよくあります。

この映画「はやぶさ」では、主人公が架空の人物だから周りの実在の登場人物がより深く“見える”効果があったんですね。チームの誰かに偏ることがなく、それでいてプロジェクトという集団を描き分けてこの作品を奥行き深いものにしたんだと解釈しました。


宇宙開発ファンというかオタクとしては、いやーお宝満載のシーンの数々です。写真や動画で見た風景が映画の中にそっくりありました。もちろん管制室以外は実際の現場で撮影されたとありますからそうなんでしょうけど、強調も誇張もほとんどなし。そりゃ細かい点はつつけばありますけどそんなこと気になりません。どれだけ調査に関係者に聞き取りしたんだとうなるばかりです。

映画の中に取り入れられたエピソードもかなり忠実に入っていました。小惑星探査機「はやぶさ」を知らない人にはなんでこのシーンがあるんだと思われる箇所があります。でも、「はやぶさ」の旅路には欠かせないエピソードなんですよね。映画見ながら、しんみり、ニヤニヤの連続でした。


この映画が見た人に受け入れられる要素のひとつに、見られたかもしれない光景がそこにあるからだと思います。
もし、ISASやJAXAに予算があって(笑)「はやぶさ」の記録を大量に取っていたら、この映画に出てきたシーンの数々があったと思います。

もちろん、実際にそんな映像があったとしても、そんなに見栄えがするものでもなく映画としてはそのまま使うことは出来なかったのでしょう。映画「はやぶさ」は、そんな見られたかもしれない光景を俳優さんたちの演技と演出を駆使して映画という枠の中で見せてくれたと思います。だから、あそこまでのめり込んて見ていたんでしょうね。

映画見てあれだけきょろきょろしたのは始めてですよ。DVD発売されたら絶対買います。


映画「はやぶさ」は、私の知る限りで初めて日本の宇宙開発をテーマにした映画で、それがこの映画であったことが嬉しいですね。
この映画スタッフだったら、月周回衛星「かぐや」や宇宙工学実験探査機「ひてん」を映画化してもちゃんと見られる作品にしてくれるのではないかと思いました。(なんでも、あの先生が来年生誕100周年とかで映画化!?とかちらっと聞きましたけど、もしこのスタッフだったら期待大です)


興奮気味で映画を見終わった状態での感想なので、もう数回この映画を見ないと落ち着けないんでしょうね。(実は10日に2回目を見てきました(笑)) でも、この映画に対する感想はそうは変わらないと思います。

小惑星探査機「はやぶさ」を知っている人でも全然知らない人でも、ぜひ見てほしい映画でした。

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