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『脳天気にもホドがある。 燃えドラ夫婦のリハビリ日記』

「なまもの!」で有名な大矢博子さんの本が発売されました。
発売当時に購入していましたが最近やっと時間が出来たので一気に読みました。
副題に「燃えドラ夫婦のリハビリ日記」とある通り、旦那さんのリハビリを中心にしたエッセイです。
内容が重くなりがちなのにこんなに面白くてためになる、そして好きなものがあるって本当に良いなと思った本です。

『脳天気にもホドがある。 燃えドラ夫婦のリハビリ日記』
(大矢 博子著 ISBN978-4-492-04399-8 東洋経済新報社)

大矢さんのホームページの日記を知ったのは森博嗣さんのリンクから。いわゆる隠し日記になっていて探し出さないと読めない日記でした。
ミステリを中心とした書評ページ(!?)のはずなのに日々変わらない生活を書いてあるのに、こんなに腹を抱えて笑える日記は毎日毎回読んでも飽きませんでした。
現在は、ホームページをリニューアルし日記をブログに移行して公開!されていますけどその楽しさは全然変わらず。

ミステリ書評家としても活躍中の大矢さんが本を出されるとあったのでてっきりその日記をまとめたものかと思っていたら「旦那さんとのリハビリ日記」です。
日記に若干は触れられていたことが、本書では日記風に書かれています。
旦那さんが脳梗塞を起こしてからの闘病やリハビリと介護の毎日。これだけだと闘病日記のように読めますがそこは「なまもの!」の日記を綴っていた大矢さん。

リハビリや介護の中での出来事をこんなに面白く重くならずにエッセイにしています。ミステリの書評家としてその世界にのめり込む主観性と作品の世界観を第三者として温かく見守る客観性がこのエッセイでも発揮されています。
日記だから振り返ってみての感想とそのとき得られた情報がしっかりとまとまっている。読み手にそういうことが起きても役に立つように配慮がされていると思います。だから面白いだけで終わっていません。

それに旦那さんも大矢さんも「ドラゴンズ」が大好き。(旦那さんは「鉄道ファン」でもあります)
好きなものがあることでリハビリや闘病がこんなに違うものになるんだ、と実感出来ます。というか趣味丸だし。
やっぱり、リハビリ中でも好きなことがあることは介護する側もされる側にも力強い援護になるんですね。

本書にも書かれています。
「看護や介護をする家族は、休むことに罪悪感を持つ必要はありません」
脳梗塞のリハビリに必要な情報やノウハウも書かれています。その辺りはさすがです。要所要所で事実やノウハウが箇条書きされていて分かりやすい。読んでいてこんなことにも気を回さないといけないんだと気づかされました。

気軽にエッセイと読むことも出来ますし、リハビリをする介護者の気持ちにやらなければいけないこと、時にはやらなくてもよいことを知ることが出来ます。
いずれにしても笑って読めていろいろな意味で中身の濃い本でした。


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