« 「はやぶさ」のプラモデルを作ってみた | トップページ | ミニ展示小惑星探査機「はやぶさ」の冒険 »

「神田の家」内覧会

2010090501

7月18日、東京は千代田区にある千代田区指定有形文化財「神田の家」内覧会に行って来ました。
ラジオでこの家のことを知っていつかは見学したいと思っていました。ようやく念願叶って見てくることが出来ました。

神田の家は、神田明神となりの宮下公園内にあります。敷地の中までに自由に入れるのですが、中を見学するとなるとちょっと日を選ぶ必要があります。
毎月8がつく日(8日・18日・28日)のみ内覧会の形で見学が出来ます。事前予約制。つまり、8のつく日が自分の休日に当たってないと見学出来ません。

見学した7月18日は、日曜日。他の予定もないのでメールで予約して15時からの見学となりました。

2010090502

集合時間よりちょっと前に現地に着き、受付をすまして敷地の中で待つことに。
前日ラジオでここを紹介していたらしく、それを聞きつけて来た人や学生さんに私のようにデジイチぶら下げた人など集まって見学開始。

まずは、庭にてこの家の概要を紹介がありました。
「神田の家」こと「遠藤家旧店舗・住宅」は江戸時代からつづく木材商で、元々は、経団連のそばに建っていた家だそうです。昭和47年に府中に移転。平成20年4月に神田に再移転が決定。現在は千代田区の有形文化財にしていされこの地に移築されました。

2010090503
店の横にある玄関から内部見学です。内部は撮影禁止。ここからはメモを取りながら見学しました。

まずは、1階の店舗部分から。
材木商だけあって良い材料を使っている。今では手に入らない屋久杉の一枚板など多数あるそうです。
店舗横には、主人がいる四畳半の和室があります。ここには雪見障子があって、猫見障子までありました。

お客の出入りは少なかったとか。材木商だったからだそうです。
この和室から店舗へとつなぐ部分はわざと鴨居が低くなっています。ちょうどそこを通る時に頭を下げた形になります。自然とお客様に対して頭を下げながら店舗に入る、ということだそうです。

それから階段を上がって2階へ。
天井は一枚板の屋久杉・霧島杉が交互に入っていて一番のハイライト部分だそうです。
天井の高さは二尺ほど高くなって、意匠が施されています。

「銘木の家」とも言われるのでどれだけ凄い家かと来られる方も多いそうです。しかし、派手さはないけど目に見えないところで贅を尽くしている、江戸時代の雰囲気を残しているとのことです。
広間十畳の部屋では、部屋の四方にそれぞれ種類の異なる木材など贅沢使われています。そちらに近づいて分かるようになっていて、うろうろしながら見て回りました。柱は木曽檜の四方柾を用いています。

窓の外の欄干も装飾が施されています。昔の物は材料に不純物が多かったので独特の色合いを出していて、今では同じものを作れないそうです。

2010090504
こちらがその欄干部分。外からがんばって撮影。
右側が当時のもの。左側もそれなりに時間が経てば色が変わるそうですけど同じ色にはならないそうです。


一度、1階から外を経由して、茶室六畳の「叢竹弇(そうちくえん)」へ。

2010090505
写真中央奥手に見える建物です。

元々は、2階の奥にあった普通の部屋をお茶(江戸千家)発祥の地ということで改造して1階に持ってきたそうです。
天井は、屋久杉の舟底天井。天井の竿は胡麻竹。割って組んで使っていて節が合うように細工しているそうです。欄間は遠藤家の家紋である撫子の形に設けています。あちらこちらに江戸の粋を見ることが出来る部屋です。

壁は漆喰で、夏場でも部屋の中はひんやりしているそうです。この壁は出来上がるまでに7回の工程を経ているそうです。
この部屋の見学中は、畳に座って話しを聞いていました。外は暑かったですが、そう言われてみると心なしか涼しい。ふと、いつかこういう部屋に住んでみたいなと思いました。

2010090506
建物の壁の色は江戸黒です。これは耐火性を考慮して江戸黒漆喰で塗り込んでいるからだそうです。
ぱっと見で違和感があるんですがそこにはちゃんと理由がありました。

2010090507
季節にあわせて建具などいろいろ展示物など変えている「神田の家」
訪れた時期は、お盆ということでほおづきを110本飾ったそうです。雷、厄除けの意味もあるとのこと。

2010090508
欄干の下の意匠。神社や仏閣風の施しがされています。

2010090509
瓦には、遠藤家の家紋が見てとれます。

2010090510
玄関上部にもなでしこの彫りがありました。

2010090511
玄関脇にある太政官符。治安維持のお触れが書かれているそうです。

1時間ほどで内覧会はお開き。説明を受けた場所を探しながら撮影して見学完了。


さて、なぜ「神田の家」に興味をもったかというとラジオ番組で取り上げられたからです。
だいぶ古い話になりますが、2008年8月30日に放送された「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」の「ラッキィ池田のTOKYO粗雑な疑問」で移築中の神田の家を紹介していました。

なんでも、千代田区では木造建築の家を建てることを出来ないので公園内を移築場所にしたとか、この家だけで普通の家3軒買える価値があるとか興味を引かれる内容でした。
翌週に秋葉原に行く用事があったのでこれはちょっと見てくるかとなったのです。

2010090512
工期開始が4月17日となっていましたから約5ヶ月後の姿です。

2010090513
公園側から見たところ。よくみると家の上に屋根を作って作業しています。

2010090514
年が明けて2009年1月12日に撮影した「神田の家」 外観はほとんど出来ていました。
現場内での注意事項が貼っていました。
「1:今工事が有形文化財の移築工事であることを各自よく自覚し建物への愛情をもって業務につくこと」などありました。

2010090516
しばらくぶりに訪れたのが2009年10月12日。もう完成しているかと思えば……。
公園の改修工事をやっていました。外から眺めるだけでした。


念願叶っての見学が終わった後は、屋上回遊庭園や神田明神へ足を運びました。

2010090517
庭園から神田明神を見たところ。結婚式をやっていました。お幸せに。

2010090518
神田明神からは、建設中の東京スカイツリーが見えました。
江戸と東京をいっぺんに見てきた一日でした。

|

« 「はやぶさ」のプラモデルを作ってみた | トップページ | ミニ展示小惑星探査機「はやぶさ」の冒険 »

「文化・芸術」カテゴリの記事

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49026/49362814

この記事へのトラックバック一覧です: 「神田の家」内覧会:

« 「はやぶさ」のプラモデルを作ってみた | トップページ | ミニ展示小惑星探査機「はやぶさ」の冒険 »