« 「はやぶさ」ウーメラ目指して | トップページ | 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還 »

「はやぶさ」地球帰還へ最終段階

9日、小惑星探査機「はやぶさ」がオーストラリアのウーメラ実験場にカプセルを着陸させるために最後の軌道修正(TCM-4)を実施し成功させました。
もう、地球帰還は間違いないです。やりました、「はやぶさ」名実共に小惑星“往復”探査機となりました。

「はやぶさ」のTCM-4、WPAへの精密誘導完了

6日に日本未来科学館で行われた<小惑星探査機"はやぶさ"帰還プレイベント 「地球へお帰り!はやぶさ」>においてプロジェクトマネージャーの川口先生からこの最後の軌道修正についてこんな解説がありました。

・水曜日に実施
・イオンエンジンを2~3時間使用して軌道修正
・前回のTCM-3では、ウーメラ実験場内のおよそ300キロくらいの範囲でカプセルを着陸させる精度だったが、今回のTCM-4ではおよそ1キロ範囲で着陸させる精度にもっていく。
(あくまでも6日時点の話なので実際の数値ではないことに注意してください)

実際に、9日水曜日にTCM-4が実施され、所要時間は2時間半ほどでした。カプセル着陸精度がどれくらいになったかは公表されていませんがおそらく現地の回収班が待ち構えているエリアには入っているんでしょうね。約190万キロ彼方からのピンポイント着陸が実現ですか!

これからは、小惑星「イトカワ」のかけらが入っている(と思われる)カプセルの着陸が焦点になってきます。
ざっと上げてみてもカプセルが地球に着陸するまで数々のハードルがあります。
はやぶさから分離出来るか、大気圏突入時の熱に耐えられるか、パラシュートはちゃんと開くか、位置を特定するためのビーコンはちゃんと電波を発信するか、などなど。

<はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン>に関係者からのメッセージがあります。連日のように更新されていて「はやぶさ」に関わっている人たちの思いや経験がうかがい知れる貴重なページです。もう読むのが楽しくて楽しくて。
ひとつの探査機でこれだけのボリューム。はやぶさ物語「祈り」のエンドロールに関係者の名前が延々と出てくるわけです。
(そう考えるといままでの宇宙機にはどれくらいの“メッセージ”があったんでしょうか? 少しずつでよいからどこかで発信してほしいですよね)

このメッセージの目を潤ませながら大笑いしたのが「宇宙の電池屋さん」こと曽根さんの「出立
家族から渡されたワッペンの中にあった「カプセル横取り注意」(そういやあ、6日の川口先生も似たようなこと言っていましたね)

カプセル回収にはどれだけの困難があるかもしれないけど、いままでの「はやぶさ」の旅路を考えればたいていの対策や対処は考え抜いている。そうなると最大の難関は、オーストラリアの動物にカプセルを横取りされること!?

そんな冗談めいたことが頭に浮かびましたけど、それくらい(例えが悪くてすみません)様々な事考えて考え抜いて挑戦して来たんだと思いました。それがこの旅路がほぼ予定通りのゴールに向かうことになったんでしょう。
なにが起きても心配はしても悲観はせずに「はやぶさ」の身体の張った活躍とカプセルの無事の地球到着を待ちましょう。


と、この文章をまとめているときに、もしかしてオーストラリアに行っている回収班は逃げ惑うカンガルーを生け捕りにする訓練してないかと。あらゆる策を弄して万難を排する「はやぶさ」プロジェクトチームとなると……。

|

« 「はやぶさ」ウーメラ目指して | トップページ | 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還 »

「宇宙開発」カテゴリの記事

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

HINAKAです。

山本様

済みません、取り敢えずトラック・バックの、御挨拶です。

それにしても、もしかして落下したカプセルを、動物に「横取り」されるかも知れない可能性というのは、凄いですネ!
でも、一応ビーコンは出ているのでしょう?何というか、余りにもはやぶさプロジェクトらしくて笑ってしまいました!

何事もなければ笑い話で澄むような準備が、全て必要となり、もしかしたらそれらを越えた、人知の及ばぬ「意志」が働いたとしか思えないような、奇跡の生還……それが、大勢の普段は夜空さえ見上げない人々の目を、夜空に向けさせ涙ぐませるのだと思います。

それでは、また。

投稿: HINAKA | 2010/06/16 02:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49026/48597565

この記事へのトラックバック一覧です: 「はやぶさ」地球帰還へ最終段階:

» 『宇宙探査機はやぶさ』地球大気圏突入の最終調整完了!その『はやぶさ』を市販の天体望遠鏡で見る方法!! [『あんのん』ブログ・HINAKAの雑記です!]
『はやぶさ』のTCN-4、WPAへの精密誘導完了 (「ISAS公式サイト」へリンク済み) 『はやぶさ』苦難の60億キロの旅路の記録は、拙ブログで御紹介した力作のYouTube画像(リンク済み)でも、御覧いただけます。 これで事実上、地上・地球からの指令は全て終了し、後は『はやぶさ』が、サンプルの入ったカプセルを予定通り分離、投下するのを待つばかり……のようです。 そして、長旅を終えた『はやぶさ』の本体は、宇宙のゴミ(デブリ)とならぬ為に、自らその最期の力を使って、大気圏の中で燃やし尽くす予定で... [続きを読む]

受信: 2010/06/16 01:53

« 「はやぶさ」ウーメラ目指して | トップページ | 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還 »