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小惑星探査機「はやぶさ」の帰還

小惑星探査機「はやぶさ」は、最後の大役である回収カプセルを送り出し、6月13日22時51分に大気圏に突入していきました。
小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の大気圏突入について

大気圏突入時の映像を見ていると、回収カプセルを力尽きるまで見守りながら奇麗な流れ星となって南半球の夜空へ消えていったように見えました。


回収カプセル自体は、無事大気圏を突破し着陸予定地であるオーストラリアのウーメラ実験場にパラシュートで降下しました。
ヘリコプターによるカプセル本体の捜索結果について
ヘリコプターから撮影したカプセル本体の画像について
はやぶさカプセルの回収作業の完了について

カプセル降下時に切り離された熱シールドは着陸直後には発見されませんでしたが、カプセル回収時に発見。翌日の回収を待つのみとなっています。
ヘリコプターによるカプセル熱シールドの捜索結果について
はやぶさカプセル熱シールドの発見について

「はやぶさ」ミッションで大きな柱のひとつである回収カプセルを直接惑星間軌道から地球へ帰還させることに成功しました。これをもって「はやぶさ」の足かけ7年間におよぶ大航海が幕を閉じました。
MUSES-C(3番目のミュー・ロケットで打ち上げる工学実験探査機)の名にふさわしい大活躍でした。

ミッション成功はもとより、翌日の新聞やらネットのニュースやら追いかけきれないくらいの情報で宇宙開発ファンとしてはうれしい限りです。
あまりにも多いので少しばかりですが紹介。
宇宙作家クラブ<ニュース掲示板
ITmedia News<総まとめ:お帰りなさい、はやぶさ!
星の情報.jp<2010年06月14日(月)><2010年06月15日(火)

探査機としてのミッションは終了していますが回収されたカプセルに小惑星「イトカワ」のかけらが採取されているかはまだ分かっていません。
採取の如何に関わらず今後の情報を楽しみに待ちたいです。

ちなみにはやぶさ帰還当日は、パブリックビューイングを見るべく「相模原キャンパス」におりました。
直前まで用事が入っていてなんとか19時過ぎに到着。立ち見覚悟でいたらそれどころではない状態になっていました。一般公開並みでした。
結局、宇宙教育テレビ特別番組の観客として「はやぶさ」の帰還を待つことになりました。

相模原キャンパスに行くまでは絶対帰還時に泣いていると思ったのですがそうはなりませんでした。
情報が細切れでしか入ってこなく、いまいち盛り上がりに欠けている状態だったのも確かです。
帰還情報が徐々に入ってきてカプセルの無事が分かった段階で「おめでとう」「お疲れさま」「ありがとうございます」しか頭にありませんでした。

特に「おめでとう」は強かったですね。実際に会場でも拍手拍手でそうだったんですけど。
あとで考えれば「おめでとう」は他の二つと違って大抵言葉に続きがあります。「おめでとう。よくやった」もしくは「おめでとう。次も期待している」

はやぶさのミッションは、サンプルの確認と分析を残してほぼ終了です。
でも、まだまだ“次”があるはずです。やれるはずです。たぶんそれを言いたかったんでしょう。実際に「はやぶさ2」「はやぶさMk2」などの宇宙探査があります。

それからこのミッションを機に「はやぶさ以前」「はやぶさ以後」という言葉が定着しないかと期待しています。(ミステリーでいうところの「綾辻以前」「綾辻以後」と同じ意味合いで)
ここで終わってしまうのではなく、ここから新たな局面が始まる、と期待しています。
そうでなければ、ミッション側の技術の風化と拡散はもとより、受け手側の興味の喪失、宇宙開発への理解が失われる気がします。それだけは避けたいですね。一ファンとしてもそんなのは見たくありませんから。


とりとめもなくなってきたのでおしまいに。

本当におめでとうございます。
「はやぶさ」に携わった方々お疲れさまでした。素晴らしい胸躍るミッションをありがとうございました。
それから「はやぶさ君」へ。お帰りなさい。長旅のおつかいお疲れさまでした。


2010061501
写真は中継終了後の「はやぶさ」

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コメント

HINAKAです。

山本様

どういう訳か?お久しぶりです。
道中の、物語が波瀾万丈だっただけに、すぐ傍で見ているのならまだしも、地上から見上げているだけなら、きっとアッという間だろうなァ~。と、思っていたので、現地からの映像(ニコニコ動画中継)には余り期待していなかった事もあって、結局寝過ごしてしまいました。

ただ、動画は配信されていたのですが、重過ぎてまともな再生は無理と判断し、アッサリと諦めて他を探しました。
結局、拙ブログにも置いたNASAの高倍率映像(NHKで何度も放映していたモノです)と、全体映像が一番見易いというか、良く撮れていた感じです。

感想とか、感動とかは、もうすっかり通り過ぎて、後は消えて行く光の中に、一筋の寂寥を思うのみです。
よくぞここまで、その言葉に万感の想いが籠もっている、そんな感じでした。

それでは、一応トラック・バックをさせていただきますので、宜しくお願いします。

投稿: HINAKA | 2010/06/16 01:40

HINAKAさん、コメント・トラックバックありがとうございます。
ちょっとネットを自由に使える環境にいなかったので返事が遅れました。

いただいたコメントをまとめて返事にさせてもらいます。


「はやぶさ」は今までの探査機・衛星と違って行って「帰って」来ました。
行きっぱなしという経験はめったにないと思いますけど、誰しも行って帰ってきた経験はあると思います。

その経験がどこかで「はやぶさ」と結びついてここまので感動とその旅路に共感を呼んだんだと思います。(もちろんそれ以外に一杯ありますよ!)

こんなことは今までちょっとなかったと思います。「はやぶさ」だけで終わらせないでもっと続いてほしいものです。

投稿: 山本 | 2010/06/28 00:43

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〈「はやぶさって何だ!?」という方は↓を見て予習してください!〉 『JAXA小惑星探査機「はやぶさ」物語』 (HINAKA註:これ、本当によく分かります! 言ッちゃぁ~、なんだけど面白い!) ------------------------- はやぶさ:ヘリ捜索隊、カプセル発見……豪の砂漠に着地 【グレンダンボ近郊(オーストラリア南部)永山悦子】 小惑星イトカワの岩石採取に挑んだ探査機「はやぶさ」は13日深夜、地球に帰還した。 月より遠い天体に着陸し、地球に戻ってくるのは史上初。宇宙航空研... [続きを読む]

受信: 2010/06/16 01:45

» JAXAはやぶさサイト『「はやぶさ」大気圏突入/カプセルも発見』&NASA画像! [『あんのん』ブログ・HINAKAの雑記です!]
JAXAはやぶさサイト (サイト・リンク済み) ------------------------- 「はやぶさ」大気圏突入/カプセルも発見 (サイト・リンク済み) 日本時間6月13日19時51分に「はやぶさ」は無事カプセルを分離し、日本時間6月13日22時51分頃には大気圏に突入しました。 2003年5月9日にM-Vロケットで打ち上げられてから約7年間、イトカワに着陸し、サンプル採取作業を行い、再び地球に帰還するという難事業を、幾多の困難を乗り越え成し遂げることができました。 また大気圏に再突... [続きを読む]

受信: 2010/06/16 01:50

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