『ゴーストハント』11巻
やっとこの話しをこの作画で読める日が来ました。
『ゴーストハント』11巻
(小野 不由美原作 いなだ 志穂漫画 ISBN978-4-06-358301-4)
十二国記で有名な小野不由美さんの本格推理小説の漫画版です。
原作への忠実度と漫画化のバランスが絶妙で、十二国記よりもこちらの方に思い入れがある自分としては欠かさず購入しています。
原作は、講談社X文庫ティーンズハートです。そのジャンルに似合わないと思われる超心理学をまっとうに取り上げています。その姿勢・見方には感嘆したのを覚えています。
そして、最終話にして今まで引っかかっていたことがすべて分かるんですよね。今風にいえばライトノベルともいえる作品が一気に本格推理小説だったと思い知らされるんです。
ああ、人類やっていて良かったと思える数少ない本です。
その最終話が漫画化。そして初回限定版にはドラマCD付きです。それもアニメ版の声優さんたち再集合という豪華ぶり。
宮村優子さんの麻衣(ラジオドラマCD)も良かったですけど、名塚佳織さんの麻衣もイメージにぴったり。音声だけの世界でも身に降りかかる事件の恐怖、それに立ち向かうゴーストハントの面々、麻衣の健気さ優しさが伝わってきます。漫画にも原作にも負けず劣らずです。
この巻で取り上げている話しはなぜかラジオドラマCDでもアニメでも取り上げられていないんですよね、確か。
そういう意味では、原作が手に入らない今ではとても貴重です。
<ゴーストハント 限定版コミックス公式サイト>によりますと2010年に後編発売が予定されています。どんな風に“あの結末”が描かれるか今から待ち遠しいです。
それにしても原作も新装版として発売はないのでしょうか。2作1巻とかで発売されると手頃に楽しめると思います。
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