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JAXA相模原キャンパス一般公開「相模原は宇宙につながっている」

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7月25日は、神奈川県は相模原にあるJAXA相模原キャンパスで行われていた一般公開に行ってきました。
1年に1回の楽しみの日です。今年は宇宙研の方々のがんばりで2日間開催でした。すばらしい!
でも、社会人としては平日とかぶっていると2日間参加は難しい……。
2日分楽しむつもりで土曜日に駆け巡ってきました。

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第1会場<「はやぶさ」と後継始原天体探査>
宇宙研に向かっている最中に松浦さんのブログを読んでびっくり。行ってさらにびっくり。
「着陸帰還機」と「衝突機」の2機構成でさらに野心的なミッションです。これはぜひ実現して欲しい!

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第1会場<「かぐや」>
地形カメラから起こしたチコクレータのジオラマ。
「かぐや」コーナーは例年以上の人だかりで全然近づけないほど盛況でした。

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第1会場<天文衛星大集合!>
サイエンスサロンのスケジュール表です。一瞬停止してしまいました。恐るべし天文衛星グループ(笑)

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第1会場<赤外線天文学>
赤外線天文衛星「あかり」が見た宇宙。
こうやってみると宇宙を片っ端から見ていた「あかり」の活躍が分かります。
それにしても天文衛星グループの会場はいつも大混雑で見て回るのが一苦労でした。

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第2会場<金星探査計画>
可視光(人間の目)赤外線(衛星の目)として比較映像を体験出来るようになっていました。

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第2会場<ペーパークラフト>
塗り絵コーナーの上で飛んでいました。
しかし、肝心の配布されているはずのペーパークラフトがありませんでした。2日間の開催だったので品切れだったのでしょうか?

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第2会場<記念撮影コーナー>
“追跡管制室”にて撮影というやつです。スタッフのTシャツが格好良かった。

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中庭<探査ロボット>
年々グレードアップしてます。

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第3会場<宇宙農業構想>
「日本食は宇宙でもすぐれた食事だ」と紹介されていました。

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同じく<宇宙農業構想>より。
いつもの下駄箱でいつもの先生はいつもの名調子で「お父さんお母さんが食べないと子どもも食べない~」とか言いながら「さなぎのクッキー」を配っていました。

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第3会場<電気推進ロケット>
写真は、イオンエンジン「μ20」です。
小惑星探査機「はやぶさ」で使用されているイオンエンジン「μ10」も隣で見ることが出来ました。しかし係の方が言われた通り「カメラ泣かせのエンジン」で全然写っていませんでした。

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第3会場<電磁干渉計測用ガラスチェンバー>
写真だとただのガラスのでかい瓶ですけど「初公開」の代物です。
イオンエンジンから漏れ出す電波の周波数と強さを調べるため構造はガラスと木を使用しているそうです。

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第3会場<超高速衝突実験施設>
今年も公開がなかったです、残念。
来年はぜひあの衝撃を体感させてください。

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第4会場<PLANET-C>
クリームルーム内で組み立て中の金星探査機「PLANET-C」
「来年の今頃は金星に向かっていてここにはありません」という説明は良かったです。
科学衛星受信管制室からも見学することが出来ました。しかし、ものすごい人だかりで見るのがやっと。
でも、後ろの方からいつの間にかに最前列で撮影している方がおられました。よく見たら宇宙作家クラブのあの方でした。さすがです。

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東京国立近代美術館 フィルムセンター<宇宙科学セミナー>
「新企画の大人向け講座」ということで聞いてきました。お題は「金星探査機 PLANET-C」
なんでもPLANET-Cは広報用の予算が最初からゼロだとか。全部探査機に突っ込んだ結果だそうです。でも、秋頃からいろいろ始まるとか(笑)

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第4会場<水星磁気圏探査機(MMO)>
構造試験モデルです。赤外線天文衛星「あかり」のクライオスタットと一緒に展示されていました。

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第4会場<機械環境試験室>
試験台に乗っかっているのは小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」ミッション部展開機構(プロトモデル)!
意外に小さいですね。

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第4会場<スケジュールボード>
セキュリティの関係かどうかは分かりませんが“真っ白”でした。
昔は、試験の予定やらいっぱい書き込んであって見ているだけでわくわくしたものです。それにしてもスケジュールボードが真っ白とは……寂しい限りです。

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第4会場<無重力実験システムの動作試験>
こちらはジェットエンジンの試験に使用されたもの。
大気球で高度約40キロまで上昇して切り離し。試験後落下傘で海上に着水させるそうです。本来なら着水時の衝撃を先端部分が壊れることで吸収するはずが頑丈だったので壊れなかったそうです。

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第6会場<風洞実験棟>
今年も奥まで行くことが出来たので風洞がよく見ることが出来ました。

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第5会場<M-Vロケット3段目>
この辺りで時間切れが迫っていたので第5会場はゆっくり見ることが出来ませんでした。
第5会場は駆け足で見て回ったのですが、そのツケは大きかったです……。

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第5会場<次期固体ロケット>
次期固体ロケットプロジェクトマネージャ森田先生の特別講演。
今年はどんな講演になるかと思っていたら期待以上でした。
はじまりは、調子が出ないからと宇宙研の歴代ロケットの説明から始まって次期固体ロケットの説明などは去年と同じでした。

しかし、ここから違っていました。4段目相当にPBS(Post Boost Stage)を組み込むことで衛星の軌道投入精度を高める話しから始まって、内之浦と種子島から太陽同期軌道投入能力の説明(内之浦だと420kg、種子島からだと190kg)等々、去年の特別講義中に出た質問に対してデータを基づいての解説。森田先生覚えていてくれた上に講義に取り組むとは! なんて贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

第1段目に使用するSRB-Aについては、ダミーを種子島から海上輸送して内之浦の射場まで運送してみたそうです。この説明のパワーポイントには「関連法規との整合性」「道路と橋の強度の確認」と書かれていました。なるほど。
内之浦港から陸揚げする予定がなぜか船が鹿児島港に向かってしまったそうで。それでも国見経由で運べることを確認されたそうです。
では、内之浦港から陸揚げは大丈夫かとシミュレートしたら、出水田旅館近くの電柱がちょっと問題になるだけだとか。輸送前に電柱をちょっとずらしてもらえば問題ないそうです。

特別講義後に運良く森田先生に質問することが出来ました。単純に考えるとPBSを搭載するとロケットの衛星搭載能力は落ちるけどそれに勝るメリットはどんなところがあるのか、です。
燃料を積むとなるとロケット側か衛星側のどちらかになるけど、衛星だと一過性のものになってしまう。PBSだとどんな衛星にも対応できるし燃料タンクを大きくすれば惑星間も狙えるとか(これは他の方に似たような質問をされたと言われていました) 要するにPBSを搭載することで色々と“つぶしが利く”とのことでした。

衛星投入軌道によっては、上段ロケットを追加した方がより大きい衛星を打ち上げることが出来ますし、PBSは液体燃料使用ですから、固体燃料と違って柔軟に運用ができます。確かにこれは大きいメリットです。

特別講義含めてここまで話ししていただけると満足通り越して早く次期固体ロケットの打ち上げが見たくなりましたよ。

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屋外<M-Vロケット実物大模型>
終了時間が迫ったのであわてて見に行きました。

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同じく<M-Vロケット実物大模型>
第1段目の中を覗いていました。コネクタ類が見えます。一般公開でないと出来ない特典。


あちらこちら回ったつもりでも、配布していた「ミニミニ図鑑」はいくつかもらい損ねているし(でも、ホームページからダウンロード出来ます。素晴らしい)、うちわも配布していたらしいし、「はやぶさ」の声は聞き損ねているし……来年は2日間フル参加ですね、これは。

いつもながらの新しい試みや展示は見ていて楽しいです。これからの興味にもつながっていきますよね。
大変だと思いますけど来年の一般公開楽しみにしています!

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お約束の記念撮影。暑かったので「辺塚だいだい」がとってもおいしかったです。

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