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ロケットまつり33

2009072001

6月28日は東京は新宿「ロフトプラスワン」で行われた「ロケットまつり33/地上の宇宙飛行士達」に行ってきました。
今回は直接的な宇宙開発の話しではありませんでした。でも、この閉鎖体系実験というのに興味がわいたので出かけていきました。
相変わらずの今更ですが今回はこれまた違った面白さがありました。

いつものように定刻通りスタート。告知のお兄さんからは今回も「ロケットまつりは優良イベント」とありました。
それから次回のロケットまつりは8月21日だそうです。小野さんの「衛星まつり」になるそうです。

司会陣は、松浦さんは当然として笹本さんは予想通りの欠席。締め切りで札幌に監禁中とか。あさりさんは……と言う形でした。
ゲストは、青森県六ヶ所村にある環境科学技術研究所にある閉鎖型生態系実験施設で閉鎖系居留実験を行われた「エコノート」の4名。全員集合でした。


2部構成で、前半は、閉じ込められた首謀者(笑)の小松原修さんより施設の説明やこの実験の内容、実験より得られた結果などの紹介がありました。後半は、エコノート4名が勢揃いで適時会場よりの質問に答えられながら、閉鎖系生態実験の実際のところなど聞くことが出来ました。

何で核再処理施設等で有名な六ヶ所村にこのような施設が出来たのかは、なるほどでした。いろいろ思惑あったんですね。
「ミニ地球」と呼ばれている閉鎖型生態系実験施設の目的では、物質の循環を調べるもので主に炭素がどのように環境を循環して植物に入ったり人が食べたらどうなるかを調べるためだそうです。

「ミニ地球と言うけどエネルギーを外部から供給されているので違うのでは?」と言われることがあるそうです。実際の地球も太陽からの光のエネルギーによって植物が光合成したり石油になったり石炭になったり外部からのエネルギー供給を受けています。ミニ地球では、炭素はもちろんのこと水も空気もリサイクルしています。そういう意味でも「ミニ地球」と呼んでいるそうです。エコノートの皆さんは、閉鎖型生態系実験施設「Closed Ecology Experiment Facilities」なので「シーフ(CEEF)」と言っている時もありました。

この実験で得られた知見についても熱く語られていました。
物質循環についてはもちろんのこと、エコの面からも低負荷型生活の知見があるのではと言っておられたました。居住実験中にはバケツ1杯(7リットル)でお風呂というかシャワーを浴びていたそうです。そこまでとは言わないけど、とありましたけど(笑)

実験の意義としては、実験施設に人が入る意義について言われていました。人間二人山羊二匹が生活するのにテニスコート2面分の装置・機器が必要だったそうです。そこまでしないと物質が回らないのかと思われたそうです。また、これだけの設備を総合的に動かすことは難しいそうです。工学的にも重要な意味があったとも言われていました。

前半最後には、施設を動かすため、実験を滞りなく行うために山のように携わっている人がいてはじめてこの実験が行われてきた、と言われていました。とてつもない実験をさせていただいたのかと思っているそうです。


後半は、エコノート全員(小松原修さん、篠原正典さん、相部洋一さん、野副晋さん)と司会陣を交えての居住実験の微に入り細に入りの話しがてんこ盛りでした。また、会場から色々質問が出てきていつもにましてなかなか面白いトークライブとなっていました。

食べ物の話しひとつとっても、何を食べたのかどう栽培したのかなどなど普通の生活とはこれまた違った閉鎖系でのエピソードが山ほど聞くことが出来ました。
中でも一番食べたのが「春菊」
1日あたり100グラム食べたそうです。安定して収穫できることと栄養を取るのに効率がよかったので春菊が選ばれたそうです。なんでも一生分食べたとか(笑)

生活は、一日分の食事(三食+間食)を一回で作ってしまうことを除けば、農家みたいな感じでした。植物モジュールで農作業やって山羊の面倒など。バイタルチェックに居住区の清掃など閉鎖系実験らしいですね。土日はお休みで山羊の世話と調理と清掃は行うけどあとは自由だそうです。
あくまでも炭素の循環を調べる実験だったので、内部に入った人たちの生活に関する制限はそれほどなかったそうです。
一番笑ったのがこれでした。休日用に持ち込んだビデオが「大脱走」と「パピオン」

ただ、エコノートの皆さん研究者なので自分たちで実験をデザインしてやっているのでモチベーションは違うそうです。事前に禁煙したり、アルコールは実験に影響するので持ち込まなかったりとかしたそうです。そのおかげできちんとした形で実験が終えることが出来た、とありました。


こんな感じで閉鎖系実験の話し、それもノウハウに関することを沢山聞かせていただきました。このノウハウを面白可笑しく聞いていましたけど、改めて考えるととてつもないことを聞いていたんだと思いました。
宇宙での長期滞在よりもさらに先の話、例えば惑星・小惑星での生活や惑星・恒星間の宇宙旅行に役立つものばかりではないかと思います。宇宙開発に搦め手の話しもありましたけど予算の出所がうんぬんかんぬんとかで……。

実験自体は予算の関係で昨年度をもって終了していまったそうです。
この実験に関わらず新しいことやらないと予算がつかないというお役所の法則はそろそろやめないともったいないですよね。長い間続けることで見えてくることもあるのに……。
この実験は日本よりも海外の方が関心が高かったそうです。以前CNNが取材に来たり、つい1ヶ月前にデンマークのテレビ製作会社が取材に来たそうです。閉鎖系実験の歴史的なドキュメンタリーらしいく10月くらいにwebで公開される予定だそうです。


3時間質疑応答が絶えない状態でトークライブはお開きになりました。
いつもと違ったロケットまつりでしたけど良い話しを沢山聞けて大満足でした。

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