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NHK技研公開2009

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5月24日は、東京は世田谷にあるNHK放送技術研究所の「技研公開2009」に行ってきました。
当日はあいにくの雨でしたが、今年はぜひ見たい物があったので足を運んできました。

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研究所の前に置かれれていたアンテナ。「スーパーハイビジョン衛星伝送実験」に使用された物です。
使用されている人工衛星は超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」です!

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共同研究している情報通信研究機構の方から色々説明していただけました。
札幌からのスーパーハイビジョン放送を専用回線で鹿島まで送り、そこから「きずな」に送信。「きずな」の電波を研究所にあるこのアンテナで受信して館内で放送しているそうです。
500Mbpsでデータを受信しているそうです。確か「きずな」は、最大1.2Gbpsの超高速双方向通信が出来るはず。その点を訪ねてみたら、NHKからの仕様でこの速度で問題ないそうです。「きずな」からの送信出力も100Wだそうで、これも最大出力ではありません。「きずな」から見れば、例えスーパーハイビジョンのデータでもたいしたことないと言うことでしょうか。
雨が降っているので減衰もどんな案配か聞いたところ、この程度の雨だと数dB減衰しているが映像等に問題ないそうです。もし、雨がひどくなれば「きずな」から送信出力を上げて対応する、とのことでした。

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「あのとげとげ分かります?」と係の方から聞かれました。
あの部分は反射鏡で集められた電波を受け止める部分です。調整用の物かと言ってみたら答えは「鳥よけ」
なんでもあの奥に導波管があってそれを保護する一種の膜を張っているのですが、なぜかカラスなどが突っつくそうです。それであんな物を取り付けたとか。「きずな」の電波は動物さえも引き寄せる!?

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ちょっとアンテナがオフセットしているそうですが、こちらの彼方に今回活躍中の「きずな」がいます。あいにくの天気ですけど。

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良い話しが聞けたのでこのまま帰っても良いかなと一瞬考えてしまいました。
気を取り直して本来の見学をすべく研究所内へ。
新型インフルエンザの影響でこのようなアルコールが置かれていました。

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ちなみにこれが、スーパーハイビジョンの映像。
どこを見ても鮮明です。これでのっぺり感がなくなれば最高ですね。

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そのスーパーハイビジョンの横にあった「きずな」からの受信信号。
雨の影響を尋ねてみたら若干電波が弱くなっているそうです。前日のデータと比較できればどれくらい弱くなっているか分かるそうですが、この機械だとそういうことは出来ないと説明がありました。ちょっと残念。

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一フロア使った「地デジ」の紹介。
2011年7月までもうすぐですからね。展示もかなり凝っていました。

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「スーパーハイビジョンシアター」
7680×4320画素の表示装置を使ったスーパーハイビジョンのシアタ-です。これも技研公開の見物ですね。
今年の作品はよかったですね。札幌からの中継も流れましたし。
横浜開港150周年の紹介番組でちらっと見たんですが、この中でベイサイドエリア「スーパーハイビジョンシアター」で流れている映像と同じようです。この目で同じ物を見たい方はチャンスがあるかもしれません。

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「後方からの雑音を抑制する狭指向性マイクロフォン」
マイクからの音をヘッドフォンで聴く実演をやっていましたので聞かせていただきました。
確かに、マイクの後ろで係の方が話しても聞こえません。
マイクの後ろ側に雑音抑制用の素子を二つ組み込んであって、こちらからの音を消すように合成して実現しているそうです。

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「120GHz帯無線伝送デモ」
金属板でアンテナを遮ってもしばらく無線伝送が出来ていました。意外でしたね。

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「月周回衛星「かぐや」からの、月世界ハイビジョンカメラ映像」
今年でやっと見ることが出来ました。
「社会に貢献するNHKの技術」の一巻として紹介されていました。
「スーパーハイビジョン用広ダイナミックレンジプロジェクター」コーナーでも少しだけ「かぐや」の映像が使われていました。

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「低軌道衛星撮影システム」
「かぐや」コーナーの横で紹介されていました。
NHK松山放送局と昭和機械製作所の協力で開発されたそうです。

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「Gigazine」で見学者も食堂に入れるということを読んだので7階の食堂に行ってみました。
きれいな食堂でした。メニューは普通でしたけど。

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「きずな」受信用アンテナの上あたりの席が空いていたのでそこで遅い昼食をとりました。
向こうに砧公園が見えています。そのさらに向こうの空の彼方に「きずな」がいるはず(笑)

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今年もそれなりに収穫がありました。
展示物だけだとよく分からないのでパネルを読みながらふんふんとうなずいていました。
いかにもテレビっぽいものは少なくなりましたね。時代の流れでしょうか?


余談ですけど……。
NHK技研公開のあとでちょっと思ったのは「きずな」や「かぐや」の利用価値があるのであれば、この際思い切って撮影に特化した人工衛星打ち上げちゃえば、です。
「スーパーハイビジョン太陽系撮影衛星」(笑)
1機じゃ無理ですけど、数機で月はもちろんのこと、太陽や内惑星に外惑星にと飛ばして撮影した映像はけっこう価値があるのでは、とか!?

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