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『ハローグッバイ 』

とうとうこの日が来ました。思っていたよりも早かったです。
「ごきげんよう」には、こう言う意味もあったんですね。

『ハロー グッバイ』
(今野 緒雪著 ISBN978-4-08-601244-7 集英社)

薔薇さまたちの卒業式当日。いったい何冊になるかと予想していましたけど1冊で見事収まりました。
今までのエピソードも取り込んで大団円を迎えました。個人的に気になっていたあの人も出てくるかと予想していました。そうしたら、ちょっとしたイベントを中で何気なく会話を交わしてしていました。さりげない心遣いがよかったです。

予想通りと予想外が入り交じってあっという間の展開の卒業式。
イベントなど準備に追われて当日は振り返るまもなく駆け抜けます。いろいろ起きているはずなのに当人たちはそれどころではない。
「晴れの日」と表現されていました。読み手からすればあくまでも非現実的な話しとして読める「マリア様」もここまで来るとちゃんと「日常」として息衝いていました。
登場人物たちは、それぞれ想いを胸にこの日を過ごしてきます。普通ならしめっぽくなる日なのにそれだけで終わらずに新しい展開を見せていきました。「マリア様」らしい卒業式でした。

しかし、作品のおしまいにいつもと違って一文字ありました。これはちょっとびっくりしました。
後書きを読めばそう慌てることではないので一安心です。でも、どうなるんでしょうね?
作品的は、主人公の祐巳ちゃんなので彼女が卒業するまであと1年間分は作品が作られるでしょう。でも、祥子さまから見ればここで区切りがついてしまいます。ファンとしてはそうであって欲しくないですね。

それにしても、気がつけばもう「祐巳ちゃん」ではなく「祐巳さま」ですね。
元気でよく迷うけど友人と一緒に、それで自分でもしっかり歩き続ける彼女の歩みをもう少し読みたいと思いました。

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コメント

weepHINAKAです。

山本様

勝手にトラック・バックさせていただきましたが、今は未だ取り敢えずこれだけ……という感じです。
何しろ、マイ・カテゴリーに「『マリア様がみてる』について」という項目があって、最近は少しずつ別れてきましたが基本的には、他の小説は「それ以外の小説」としていたくらい、「マリみて」ブログでしたから……。

個人的に、熱狂的な「二条乃理子嬢」ファンなので、正直後半の彼女はすっかりリリアン化されて、登場時のインパクトがすっかり影を潜めたのが、残念で悔しい気がします。
何しろ、そもそものこのシリーズの原典「チェリー・ブロッサム」での本当の主人公!ですから、まァ真面目に描かれてしまうと、シリーズ主人公の祐巳の影が完璧に薄くなる……事実、彼女の話がメインになると、祐巳はただの聞き手でしかありませんから。
という事情から、致し方ないのかも知れませんが……詳しくは、これも図々しくTBさせていただいた、「二条乃梨子嬢と姉との関係」記事に、比較的詳しく述べさせていただいておりますので、御笑覧いただければ幸いです。

結論から言えば、「ハロー グッバイ」まさに仰る通りで、何も付け足す事はありません。
この物語は、福沢祐巳が思わぬ経緯から、思いもかけず憧れの上級生と恋人(スール制度上の姉)となってしまった物語です。だから、彼女の恋人(姉)が卒業してしまうと、物語自体の舞台が変わってしまう!という、事になるのでしょう。

それが最後に、祐巳自身が下級生に「紅薔薇様(ロサキネンシス)」と呼び掛けられた事で、ある意味納得できて完結しました。
もっとも、この「ハロー グッバイ」を中心に、「マリア様がみてる」という物語全体を、一度見渡してみたいとは思っています……野望ですけど。

さらに蛇足ですが、我らが乃梨子嬢とのペアで、見事に自己完結してしまった志摩子さんを除けば、祐巳と由乃さんでは甚だ不安な、薔薇様方の山百合会となりますが、その為にも文字通り原作の本文中に「出来過ぎた妹達」とある、瞳子と乃梨子嬢そしてやっと新入生として中学から来る、有馬奈々ちゃんが必要だったのだろうと思います。

それにしても志摩子さんと乃梨子嬢は、出来過ぎカップルですよ!
後1年、頑張れ乃梨子ちゃん!!

長文、失礼致しました。

投稿: HINAKA | 2009/02/03 17:21

HINAKAさん、コメントとトラックバックありがとうございます。トラックバックの方はこれから読ませていただきます。

せっかくしっかり者の1年生が登場してこれからますます目が離せない「マリア様」だと思います。ぜひの継続を願いたいものです。

仰るとおり、佐藤聖さまと志摩子さんの儚いスールに対照的な志摩子さんと乃梨子嬢のスールは、別の意味で破壊力があると思います(笑)

投稿: 山本 | 2009/02/05 00:54

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