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『卒業前小景』

やっと出たらまた待たされたとでもいうのでしょうか。
でも、それでも良いかな、と思ってしまいました。


『卒業前小景』
(今野 緒雪著 ISBN978-4-08-601214-0 集英社)


紅薔薇姉妹騒動と違って、こちらはどうなるかすでに分かっているもの。
どこでも1年に1回は当たり前にやってくるものですけど、当人たちにとっては特別な日。
登場人物たちのそれぞれが連作のように短い話しでまとまっています。短いけど濃いですね。
それがつながっての最後のラストシーンはちょっと泣きそうになりました。

『マリア様』は生徒会である「薔薇の館」の住人たちが主人公ですが、それ以外の生徒たちもちゃんと描かれ絵いることは前に書いてみました。
この作品は、大げさに言えば誰もが皆主人公でありました。特に準主役たちが主人公で嬉しかったですね。

作品の中で「忘れ物」や「遺言」や「積み残し」などの言葉がよく出てきます。それらの言葉は自分のためでなく他の人のため、ここでは妹たちのために向けられた言葉でした。卒業という訳の分からない高揚感と不安の中でそこまでの思いを向けられるスール(姉妹制度)っていう奴は何回読んでも良いですね。

ここまでだったら、今まで通りの作品だと思います。ただ、ラストシーンは主人公二人の姉妹の出会いと別れを一瞬で描かれていてまさしく題名にふさわしい内容でした。
作品の言葉にあるように登場人物たちにも読者にも「未来のために使う大切な儀式」の作品でした。


それにしても、このパターンでいくと朝起きてから登校までで1作、卒業式で1作、卒業式後の情景で1作とか(笑)

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