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深海の夜~地球シミュレータは電気プランクトンの夢を見るか?

2008080201

相変わらずの今頃です(笑)やっと時間が出来たのでまとめて更新です。

7月20日に東京は杉並にある「Asagaya/Loft A」で行われた「見学ナイトvol.13<深海の夜〜地球シミュレータは電気プランクトンの夢を見るか?>」に行ってきました。
松浦さんのブログで知ったときが当日ですでに時遅し……と思ったら日付を1日間違っていたそうであわててやりくりしてすっ飛んでいきました。

独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の「地球シミュレータ」はまたこの目で見たことはありません。話しには聞いていますけど、実際どんなものか知らないと言っていいです。これはちょっと面白そうだとなったわけです。それにいつも「ロケットまつり」でしか行ったことがない「ロフト」ですが他のイベントではどんなことが行われているかも興味がありましたので……。

当日は19時からスタートで、なんとか間に合って会場に入ったらほとんど満席状態でした。
司会は「社会科見学に行こう」のぴろりさんと柴尾さんと開田あやさん、それに深海は専門外の松浦さん(笑)。
ゲストは、JAMSTECの西村一さん(お店の人からの紹介で「か行の多い組織の……」とか言われていました)でした。私も時たま見ているホームページ<西村屋>の方でしたね。ちなみに参加予定だった開田裕治さんはお盆前進行(笑)とかで参加できなかったそうです。

ゲストが一人について説明がありました。本来ならゲストがもう少し来るはずでしたが「海の日」で本職にかり出されたり家族サービスとかで全滅で西村さん一人になってしまったそうです。
ちなみに、西村さんは本業とは別にJAMSTECの「SFクラブ」に所属しておられます。作家などの方たちに地球科学のネタを提供しておられるそうです。“くりえーたー”だと名乗れば本来見学出来ないところも見学出来るとか!?

一通り自己紹介が終わると参加全員で乾杯がありました。これは「ロケットまつり」にはありませんね。新鮮でした。


トークライブは、前半後半と分かれて進みました。
前半では、そもそもスーパーコンピュータ(松浦さん曰く「人類を支配して地球を滅ぼす」とか開田さん曰く「ぴかぴか光って紙テープが出てくる奴」ではないようです)ってなによ?とかJAMSTECの歴史と流行物に敏感な理由とか、から始まりました。
私は、よく知らなかったのですがスパコンにはおおざっぱにベクトル型とスカラー型があって、地球シミュレータはベクトル型にあたるそうです。最近では汎用CPUを使ったスカラー型が多いそうです。専用のCPUを作って構築されている地球シミュレータは高いと非難されているそうです。
ところがどっこい、高いには高い理由があって……と解説がありました。

むやみやたらに高いのではなく、ちゃんとした性能を出しているので、というか当初予定していた3倍の性能を持っていて予想外に使えることが分かったそうです。
それから内部構成も性能をたたき出す仕組みがあって320通りのスイッチを一瞬で切り替えるクロスバースイッチを3段にしているとか。いったいどうやって一瞬で切り替えられるのかは西村さんも教えてもらってないくらいの秘密があるそうで、製造元のNECのノウハウだそうです。

じゃあこんなに性能が良いベクトル型がなんで世界で全然使われていないのかあたりの説明もありました。
いろいろありましたが、ちゃっかり地球シミュレータで計算しておいてそれを表記していない場合がある……。それはちょっとずるいよな。
それから他の機種が数あることと、それなりの結果が出ているとは全然別で、スカラー型だとあまり計算結果が良くないそうです。良いのは地球シミュレータとNEC製のスーパーコンピュータ(SXシリーズ)だそうです。何だよ、それってやつです。

こんな感じで前半は、地球シミュレータの不遇な待遇を交えつつ(笑)スーパーコンピュータを使っている組織とかの話しまで突っ込んでいってなかなか面白かったですね。


休憩はさんでの後半は質疑応答のあと、実際に地球シミュレータでどういう研究しているかの紹介がありました。
実際に地球シミュレータで計算した結果の動画が多数紹介されました。(「地球シミュレータセンター」の<ギャラリー>こちらのホームページにそのときの動画がいくつかあります。これは見物ですよ)

本来の性能より良かったので当初予定したよりもかなり複雑な計算が出来たので、例えば台風の3日予測を5日予測まで出来るようになったそうです。それも予報円ではなく、“線”でシミュレート出来ている画像が見れましたよ!

ちなみに、本来の研究でない計算もすることがあるそうです。例えば海流の予測とか。最近事故がありましたね……あれでした。
そういう緊急出動もあるそうで、研究者の人たちもそんなに抵抗なく協力してくれるそうです。海が荒れたり機器が故障したりすることもあるそうなので、そう考えれば問題ないと言ってくれるそうです。

研究の時は、船舶の見送りに運行部の人たちしか出てこない。ところが緊急出動となると研究所の皆さん総出で見送られての出動になるそうです。
石油を掘るための出稼ぎにいったりしますが、こういうJAMSTECの技術の出番となるとアピールの場でもあるからお金に関係なしに出撃する“漢”な組織ですねって会場で盛り上がりました。

最後に地球シミュレータの未来についてもありました。
すでに来年3月に次世代機(SX-9/ES)に生まれ変わるそうです。現状の形が見られるのは今だけとか。
ベクトル型とスカラー型のハイブリッド機も考えられているそうで、いろいろ(!?)あるそうです。


おしまいに「業務連絡」と言うことでいくつかありました。
まずは、JAMSTEC完全監修の「ディープアクアリウム~奇跡の深海~
ニンテンドーDSのゲームです。しんかい6500で深海魚を捉えてきて飼育する未体験シミュレーション!だそうです。
8月6日には「ロフトプラスワン」で「最新 戦争事情」に松浦さんが出演。
9月21日には「開田家のお蔵だし2」(会場はネイキッドかプラスワンか……忘れました)
見学ナイトは、しばらく時間をあけての予定だそうです。


ただの興味で行った「深海の夜」でしたけど、地球シミュレータにこだわらず地球科学やJAMSTECの内情など聞くことが出来たので満足でした。
またチャンスがあったら参加してみようと思いました。

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