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『“文学少女”と死にたがりの道化』

最近通勤中に読める本でもと、前から気になってタイトルの本を読みました。
いやいやとてもさくっと読めるような本ではありませんでした。
「ライトノベル」と最初に紹介するのがもどかしいくらい良いシリーズです。

『“文学少女”と死にたがりの道化』
(野村 美月著 ISBN4-7577-2806-9 ファミ通文庫)

タイトル通りに「文学」が作品のモチーフとなっています。
主人公や登場人物たちは、まるで文学のモチーフをなぞるように話しが進むように見えました。
ところがモチーフはあくまでもモチーフ。この作品は、モチーフに囚われることなく独自の世界観を見せてくれました。

ちょっと読み進むのが辛くなって途中で放り出そうかと思いますが、それでも読み続けることでいつの間にかに完全に引き込まれています。それでいてありきたりでない結末を迎えます。
ビターとか痛いとかあるようですが、私にとっては立派なミステリーでありハートウォーミングな作品だと思います。

主な登場人物は、高校生。まだそれほどの人生を歩んでいないのにこのような深い闇を湛えているのかと思います。でも、若いからといってそれぞれの人生の重みは生きてきた時間だけでは計れないんでしょうね。
この作品では、それらの問題を単なる善悪や正負などの二分割的な解決方法は取らずに、時代を経てもなお読み継がれる“文学”という力で一つの方向性を提示して登場人物たちが大団円を導いているんでしょうね。

ちょっとずつ読み進んでなんとか新刊まで追いつきました。
いや、大変でしたけどそのたびに最後には“救われた“ようになっておりました。
とうとう数々の伏線が明らかになる最終章まで来たようです。
楽しみですがちょっと複雑な思いですね。

大事に読んでいきたい、また読み返していきたい作品だと思いました。

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