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宇宙基本法を考える2

2007093001

だいぶ前のことですが9月11日に東京は新宿の「ネイキッドロフト」で行われた「宇宙基本法を考える2」に行ってきました。

すでに出演された松浦さんのブログで<「宇宙基本法を考える2」の補足その1><「宇宙基本法を考える2」の補足その2>やゲストの吉井英勝衆議院議員のホームページ内<カフェバーで宇宙基本法談義 吉井議員軍拡危険訴え>で色々と書かれています。

相変わらず今更ですが私なりにも見たこと聞いたことを書いておこうと思います。

平日のど真ん中で天候も良くなかったので行くかどうか迷っていました。今回は政治家の方が来られるということでどんなものになるかと興味が勝ちました(笑) 仕事が終わってからだったので、現地に着いたときにはすでにだいぶ進んでいたようです。

平日で天候も悪く参加者が20名ほどだったので遅れてきた私でも余裕で座ることが出来ました。しかし、やたらに雰囲気が“硬い”。いつもなら笑いが起きるような場面でも笑いがないくらい“硬い”トークライブでした。
ちょうど出演者のお三方がそれぞれ「宇宙基本法」についてご自分の意見を述べておられました。


お三方の考えはこのようなものでした。(あくまでも私が聞いた内容なので間違っている部分があるとおもいますので)

吉井さんは、宇宙基本法は日本の軍事国家への突き進む名目のひとつになることであり、反対であると。もともと憲法の下、このような法律がなくても平和利用で宇宙開発は進んできたのだから、このような目的の「宇宙基本法」はなくても問題がない、というスタンスでした。また、このような法律を通さないためにも「世論」がもりあがっていくことが大事だとも仰っていました。

石附さんは、宇宙基本法によって3つの分野(平和と軍事・産業と技術・学問)が変わってしまうと言っておられました。
学者という立場から学問が戦争に奉仕するとはどうか、と。そういうものに参加させられることによって「キャリア」がとぎれることも心配されていました。また、宇宙基本法がどうなるか心配している人たちは多いけど、現役の人たちは自分の立場では言えない、無関心であるところがある、なども説明されておられました。

松浦さんは、基本的に政治が宇宙開発にコミットするという意味で「宇宙基本法」には賛成。現在は国民に選ばれた「政治家」が動かしているのではなく、たまたまその立場にいた国民の代表ではない「官僚」が動かしている状況は問題ではないかと。その他にもいろいろ指摘されていましたが私が書くよりも松浦さんのブログで(笑)


前回同様、出演者のトークバトルにならなかったトークライブでしたね。それぞれの視線からの発言が多く、ほかの出演者が熱心にメモを取りながら聞いている状態でした。
宇宙開発の法律の話しですが、宇宙開発の話しが中心でないのも前回同様でしたね。
政治家の方が来られたのもあるのでしょうが、政治からみた「宇宙基本法」野党からみた「宇宙基本法」という話しが半分ほど占めておりました。

初めて政治家の方がどんな発言をするのか聞きましたけど“話し”がうまいですね。最初は“硬い”話しの繰り返しだなと聞いていましたけど、どんな話題でも自分の主張や意見を盛り込みつつ参加者の理解を得ていこうとする話術は、さすが野党で分の悪い活動の中でも活躍している方だと思いました。

ゲストの吉井さんは、もともとは原子核工学をやっておられる方で本来は原子力発電所の問題などに取り組んでおられるそうです。(ここら辺の紹介で、この間の地震で原子力発電所に事故等が2500カ所あった、とか情報が入りましたね)
また、原子力利用で「自主・民主・公開」の3つの原則をうたっているとありました。日本の宇宙開発もこれで習うべきで軍事や軍需につながるものではないとも言っておられました。この言葉を初めて聞いたので耳に残りましたね。

そういう意味では「ロケットまつり」などと比べては面白さは少なかったですが、私的には違った視線で宇宙開発を見ている人の話を聞けたので途中から来ても良かったと思いました。

それにしても、いろいろな人の思惑が張り巡らせている「宇宙基本法」ですね。……今のところですけど。
しかし、思うにこの法律では、宇宙開発を使う人が限定されて優遇されている様に思えますね。本来の意味での宇宙開発に携わる人がそっちのけで進んでいるようです。
確かに、国策として産業としての取り組まなくてはいけない分野である話しだと思います。そういう意味では「法律」は必要でしょう。
以前読んだ『憲法はむずかしくない』という本の中で「憲法」と「法律」について以下のように区別されていました。

「憲法は、国民が権力者に勝手なことをさせないように、その力をしばるもの」
「法律は、世の中の秩序を維持するために、国民が守らなければならないもの」

「宇宙基本法」の難しいところは、本来「憲法」がうたっている“平和”について、この「法律」がどう解釈して制定されるのかですね。現状では日本の宇宙開発は“平和”利用限定と国会決議でなっていますから。
そのうち「宇宙基本法を考える」では、ぜひ肯定派の政治家や産業界の方の意見やスタンスを聞いて見たいと思いますね。


トークライブの中で「政治家は宇宙開発について勉強しなければ」とありました。
裏を返せば、我々もいろいろ勉強せねば、ということでしょうか(笑)
ぶっちゃけ、そんなことに煩わずに日本の宇宙開発の新しい挑戦や発見に驚いたり“どきどき”したいんですけどね。そうもいってられないのが「世の中」ってやつでしょうか。

宇宙開発分は少なかったけど、いろいろ聞けて良かったトークライブでした。

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