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『奇跡の船「宗谷」』

今年は、日本の南極観測50周年です。
本屋に行くとそれに関係する書籍が目に入ります。
手に取る本は少ないですがこれは手に取りました。

『奇跡の船「宗谷」』
(桜林 美佐著 ISBN4-89063-206-9 並木書房)

フリーのアナウンサーである桜林さんがあるきっかけで「宗谷」の過去について調べたくなったそうです。その延長線上で「軍艦宗谷会」という海軍時代の「宗谷」乗組員の方々の集まりに出かけ交流するようになったそうです。
それがプロローグとなって、軍艦・灯台補給船・南極観測船・巡視船と昭和を走り抜いた「宗谷」の歴史がつづられています。

南極観測船としての「宗谷」はあまりにも有名ですから私でもいくつかのエピソードは知っていました。
でも、この本は宗谷の誕生から余生まで「宗谷」に関わったいろいろな方の話しを交えて丁寧につづられていました。

また、この手の本には珍しく著者が女性なので切り口がなかなかです。
お話を聞いた方々が桜林さんの祖父や父親にあたる世代になるので娘さんが昔話を聞いているような感じとでもいうのでしょうか。そこに「日本のお父さんたちの昭和史」であることもあとがきで書かれています。

ですから、「宗谷」のスペックとか「戦記」とかはあまりありません。
それでも、戦前戦後、昭和という時代を「宗谷」から見えた物語は、ただのドキュメントものに終わっていない本でした。

この本を手に取った日は、「南極男」こと国立極地研究所名誉教授の村山雅美さんが亡くなられたことを新聞で知った日でした。(私は、小学生の頃村山さんの子供向けに書かれた南極点旅行の本を読んでから南極と南極観測船が好きになったのです)
日本もそれだけ時代を重ねてきたんだとも思いながらこの本を読んでいました。

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