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『78(ナナハチ)』

「クラフト・エヴィング商會」の吉田篤弘さんの新しい本が出ました。

『78(ナナハチ)』
(吉田 篤弘著 ISBN4-09-386155-2 小学館)

作品を読むまで、発売前にタイトルの意味が分からなかったのですが、昔のレコードSP盤が78回転であることから来ていました。
全部で13編が集まった不思議な長編作品です。

クラフト・エヴィング商會名義の本もそうですが、作品に出てくる小道具の使い方がうまい。読んでいてほしくなる。
この作品では、SPレコードがその小道具になります。
直接SPレコードを巡る話ばかりではなく、ある編の主人公の話に出てくる小道具が次の編の話では、代わった形で関わったりします。また、登場人物たちも、いろいろな形で次から次へと、タイトルのようにレコードの周りをまわって巡っていく。

終わりのない空間に引き込まれていく、レコードの回転と聞こえてくるはずのない曲が聞こえてくるような感じを受けました。
この作品は、13編の形で“途切れて”いますが、またこの続きを読みたいものです。

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