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『恐るべき旅路』

日本初の火星探査機「のぞみ」。
結果から書いてしまえば、この惑星探査機は残念ながら火星探査を果たすことが出来ませんでした。
それに至るまでの本が発売されました。

『恐るべき旅路』
(松浦 晋也著 ISBN4-257-03700-8朝日ソノラマ)

数々の運命に翻弄された「のぞみ」。
その長い道のりがこの本には余すところなく書かれています。
惑星探査を考えた人、探査機を作った人、地球から火星までの道のりを作った人。
数々のトラブルに見舞われたとき、決してあきらめずに「のぞみ」に救おうとした人。
それから、「のぞみ」に取り付けられたキャンペーンで自分の名前を載せた人々。

この本は、宇宙開発ということで、技術や工学の話も出てきます。
しかし、それに突出することなくわかりやすく説明されています。
いろいろなエッセンスが混じっていて、どう表現して良いのか分かりませんが。
とにかく読んで良かったです。

たぶん、しばらくは日本の宇宙開発として火星へ惑星探査機を送ることはしないかもしれません。もし送ったとしても、またトラブルなどに見舞われて届かないかもしれない。
でも、かならず火星に探査機を飛ばしてすばらしい写真や成果の恩恵にあずかれると思います。
そのとき、最初に道を開いた「のぞみ」は、その記念碑として太陽系を回っているはずです。
その最初の旅路をしっかりと記したこの本は誇らしいことだと、私は思います。

最後にですが、もしこの本を買ったら、電車のなかで読むのは待った方がよいです。
絶対泣きますよ。
「間章」のことです。
もしかして日本の宇宙開発は、直接的間接的に、「間章」に出てきた人たちに何らかのフィードバックが出来るようにすることが大切ではないのかと。私のように宇宙開発が好きな人間よりも、と思いました。

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