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ローレライ

風邪をひく前に見に行っていたのですが、今頃書くことになりました。
原作がお気に入りなので、はたして映画になるとどうなるのかちょっと不安でしたが、いえいえどうしての映画でした。

 1945年8月日本。広島に原爆が投下されたその日に、一人の潜水艦艦長に特命が下される。第2第3の原爆投下を阻止すべく、戦利潜水艦イ507で太平洋上にあるテニアン島へ出撃作戦である。しかし、そのイ507につまれた特殊なソナーには……。

小説『終戦のローレライ』映画版というよりは、兄弟関係にあると聞いていましたが確かにその通りでした。小説を知っている分、ちょっとした違和感がありましたが、それでも映画のなかの「ローレライ」は、原作と同じ構造を持ったひと味違う映画になっていました。

強いて言えば、「パラレルワールド」の関係とでも言うのでしょうか。
少しでも時間軸がずれていれば、映画の中のストーリーは起きえたものでしょう。
それでも、折笠はパウラに会い、絹見艦長は伊507に乗艦し、浅倉は「あるべき終戦の形」を求めて行動しただろうと思います。
そのひとつの答えがこの映画だと思います。

エピソードをそれぞれ見れば原作に出てくるものも多かったですが、それを貫くストーリーは別物と言っても良いものです。それだけに次の展開が読めなくて原作を読んでいる人間でも楽しめるものになっていました。
私としては、原作を知らずにこの映画を楽しみたかったというのもありますし、そのあとで原作を読んでみたかったな、とこの映画を見終わったあとで思いました。
それだけ“力”のある映画でした。

それにかっこう良い!
すべてのシーンが前のめりに見たくなるような出来です。小説で読んでいたイメージがよりはっきりと像を結んだ感じだからでしょうか。
登場する人物も、ベテランから若手までよくこのメンバーが集まったという配役で、CGや潜水艦の作り込みをも凌駕する演技が見られました。結構好きな俳優さんが出ていたので満足です。艦長役の役所さんはぴったりでした。

原作が好きなもので、映画についてもいろいろ関連本など読んでしまったので予習が過ぎましたが(笑)、良い意味で期待を裏切られました。

ひとつ残念というか期待したのは「椰子の実」の歌をあのメンバーで聞けたらと思ったことです。やっぱりそれはなかったです。原作と映画は違うものと分かっていましたが、それだけがちょっとだけ残念でした。

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コメント

僕は、あんまり劇場映画観ないんですが
この「ローレライ」は骨っぽくて、それでいて
センチメンタルで切なくて
とても楽しめました。
あっという間の2時間ちょっとでした。
(息をもつけぬという感じ~。)
間違いなく、今年を代表する映画になるんでしょうね。
日本映画も捨てたもんじゃない。
(特撮物はうまいのかな?)
本当に、いい作品だったと思います。

マサでした。

投稿: マサ | 2005/04/04 05:58

マサさん、初めまして。
コメントありがとうございました。

私は原作どっぷりの人間だったので「原作よりつまらなかったらどうしよう?」とか思っていましたが映画を見始めたらそんなこと忘れていました。
最初から最後まで「次はどうなるのか?」とストーリーにのめり込めました。久々に良い作品ですね。

投稿: 山本 | 2005/04/05 23:40

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» 映画「ローレライ」 [RAKUGAKI]
期待を裏切らない、すごくすごく熱い物語! 結構人間くさいドラマが好きだったりする [続きを読む]

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