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『神はサイコロを振らない』

今年最後に読もうととっておいた本が読み終わりました。
なんでも年内の部数が少ないとかで発売直後に神田神保町まで出かけて、大手書店の最後の1冊を買ってきました。(たぶん、その日最後だと思いますが)

『神はサイコロを振らない』
(大石 英司著 ISBN4-12-003594-8 中央公論新社)

もし、あと3日しか生きられないとしたら、もし、突然10年後に現れたら。
10年前に行方不明になった飛行機の乗客が突然現れた。しかし、時間の流れのなかで3日後にはもとの世界に戻ってしまう。乗員乗客は、すでに死んでいるとなっているなかで。

大石さんの書き下ろし長編の作品です。
読む前までは、一瞬「サイレントコア」がどこかに出てくるかと思いましたが、読み始めたらそんなことは頭の片隅にもありませんでした。

3日間に起きるすべての出来事を丹念に書かれています。
すべての登場人物が止まった時間が動き出したのを受け止めて、歩き出します。前向きにも後ろ向きにも。
大石さんの作品らしく、随所にプロが出てきます。その活躍と乗客たちの移ろいが良いです。
ネタばれになりますが、最後に機長がYS-11に行く辺りで、ちょっと感動してしまいました。

元々部数が少ないそうですが、私が知っている限りで、神田神保町の大手書店や友隣堂やあおい書店などけっこう置かれていました。
(文教堂は、いまのところ全滅らしいですが……)

今年最後にとっておいて良かった本です。
もし、数百年後、科学が発達したとして。
不慮の事故で亡くなった人たちが3日間だけ、現れることが出来るようになるなら。
少しだけ我々は生きることに希望を持てるのではないのでしょうか。
悲しい3日間になるかもしれないけど、この作品を読んだあとではそうは思えないように思いました。
そういう科学の発達を受け入れられるだけの人類の進歩と未来がありそうなので。

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