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『Φは壊れたね』

森ミステリィに新しいシリーズが始まりました。
(森 博嗣著 ISBN4-06-182392-2 講談社)

買ってすぐ読みましたが、今までのシリーズと違った印象を受けたのでちょっととまどいました。
S&MシリーズならびにVシリーズも天才が主人公で、その思考と考察をたどる旅とでも言いましょうが、そういう構造になっていました。
今回のシリーズは、密室に装飾立てられた死体があるところから始まります。
事件に巻き込まれた学生たちは、S&Mシリーズのヒロイン西之園萌絵の知り合いで事件に関わっていく。
しかし、あくまでも前シリーズの登場人物はあくまでも脇役で、事件に巻き込まれた学生たちが事件の中心にいます。

はじめの方は、「普通の推理小説……?」と思いました。
読んでいくうちのそれは崩れ去っていきましたが、崩れた先にあるものが分かりませんでした。
再度読み直してなんとなく分かったような気がしました。

つねに新しいことを目指している「森ミステリィ」。
この『Φは壊れたね』に今後主役となっている登場人物がいますが、「天才」なのかはこれからの展開次第です。
ひとつ分かったのは、特異な事件のなかで登場人物がいろいろと気がついていくこと、考えていくこと。
今までは「天才」というフィルタがかかっていたものを、今度は違う方法で見せようとしているのではないでしょうか?

今後の続きを読まないことには分からないことですが、今回のシリーズに新たな期待が持てる作品でした。

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» 「φは壊れたね」読了。 [俺の三日月亭。 本店]
「φは壊れたね」読み終わりました。 この作品はシンプルさを売りにしているとあって、シンプルでした。 良い意味で。 その反面、確かに物足りないと思われる方がいらっ... [続きを読む]

受信: 2004/11/06 16:01

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