<「はやぶさ2」予算削減の瀬戸際><「はやぶさ2」予算削減の瀬戸際(その2)>の続きです。
来年度の「はやぶさ2」の予算について現在ここまで分かっています。
前回の記事から時系列でピックアップしてみました。
12月20日
はやぶさプロジェクトサイトに日本地球化学会と日本鉱物科学会から「はやぶさ2」に関する緊急メッセージが掲載されたことが紹介されました。
12月22日
ロフトチャンネルで「はやぶさ2中止の危機、予算内示前最後の解説」が配信されました。
12月24日
「はやぶさ2」の予算について新聞・ネット等で報道されました。
毎日新聞<12年度予算案:「はやぶさ2」に30億円>
産経新聞<はやぶさ後継機開発、要求の半分以下に>
朝日新聞<14年打ち上げ、危機的状況に=開発費、概算要求の半分以下―探査機「はやぶさ2」>
12月26日
<何用あって月世界へ>の記事<終バス逃した…>内に予算の決定過程が書かれています。(関係者の方が書かれた内容なのでそれなりの情報だと思えます)
はやぶさプロジェクトサイトに<はやぶさ後継機に関する予算の状況について 2011年12月26日Up!>として川口先生のメッセージが掲載されています。
12年度予算案で「はやぶさ2」予算要求額73億円に対して今年度(平成23年度)と同額の30億円の計上となりました。
普通に考えると予算不足で予定の2014~15年の打ち上げは無理とみえます。しかし、文科省では打ち上げ目標の変更はしない方針と伝えられています。
現段階でいまいちすっきりしない結果となったようです。
首の皮一枚だけつながったと喜ぶべきか、今度はどこに無理が生じるのか、文科省なりJAXAが補填するつもりなのか、来年度の予算で巻き返しを考えているのか……分かりません。もう少し情報が欲しいですね。どこ調べりゃいいんだろう?
「はやぶさ2」に関しては、そもそも宇宙開発なんか止めちまえなどの意見を除けば、次のようなことが取り上げられています。
「今」でなくてはいけないのか?
「はやぶさ2」でなくてはいけないのか?
目標が「C型小惑星」でなくてはいけないのか?
いずれにせよ、日本が初代「はやぶさ」に続く小惑星探査は継続すべき、という方向は見えていると思えます。しかし、具体的プランをよく考えると上記の点などでいろいろな意見ありました。
難しいですよね。そもそも小惑星探査は、「予算のタイミング」と「星回りのタイミング」が両方合わないといけない。今回はこのギリギリの線だったと思います。
来年再来年どんな状況になっているか分かりません。でも、予算取りはまだ続くわけです。
当事務所は、今まで通り「はやぶさ2」を応援していきます。
この予算の行方を見つつない知恵を巡らしている時に「WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~60]」でこんな文章を読みました。(<「石のスープ」の石になる>の「最初のフォロワー」の重要性)
「……公園で上半身裸になって孤独に踊っている男がいます。周囲の視線は冷ややかです。そこにもう1人の男が最初のフォロワーとして隣で踊り出すと、一緒になって踊る人たちがどんどん増えて、公園で踊ることが「ムーブメント」へと発展していきます。ここで語られているのは「最初のフォロワー」の重要性です。……」(72ページより)
初代「はやぶさ」が帰還して数多くの成果を残しました。この時から宇宙開発に関心を示してくれる人が出てきたと思います。こういう方々がどんどん増えてくると上記のことが起きるかもしれません。
「はやぶさ2」は、時間がなさ過ぎていろいろ吟味・議論することが出来なかったかもしれません。でも、今まで「はやぶさ2」を応援した人たちが「最初のフォロワー」を自覚して、もう一回「はやぶさ2」をはじめ宇宙開発を応援してみると次から少し良い方向に行くのでは、と思いました。
では、どうフォローするかは各人の腕の見せ所ということで。
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